Windowsインスタンスをマネジメントコンソールからシャットダウンしたときに「システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました」となる理由を教えて下さい
困っていた内容
マネジメントコンソールや AWS CLI を利用して Windows インスタンスをシャットダウンすると、次にインスタンスを起動したときのイベントログに、
「イベント ID:41 システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。このエラーは、システムの応答の停止、クラッシュ、または予期しない電源の遮断により発生する可能性があります。」のメッセージが記録されます。
この理由を教えて下さい。
どう対応すればいいの?
本事象は、マネジメントコンソールなど API を利用したインスタンスシャットダウンの仕組みによって発生している可能性が考えられます。
マネジメントコンソールなど API 経由のシャットダウンでは、OS が数分以内にシャットダウンされない場合、ハードシャットダウンが実行される仕様となっています。
OS シャットダウンに時間がかかる要因については、以下のようなケースが考えられます。
- シャットダウン時に実行されるスクリプトの処理時間が長い
- Windows Update の適用処理が実行中
- アプリケーションの終了処理に時間がかかっている
- システムリソースの負荷が高い状態
上記のような状態となっていた場合、OS シャットダウンの途中でハードシャットダウンが実行され、シャットダウンが正常に終了しなかったことを示すメッセージが記録されることが考えられます。
なお、この仕様は再起動においても同様です。
そのため、Windows Update を適用する際の再起動など、OS シャットダウンが確実に実行される必要がある場合は、OS 内部からシャットダウンいただくことをおすすめします。
参考情報
- このインスタンスは、正常な OS シャットダウンプロセスが終了したときにシャットダウンされます。設定可能な OS シャットダウン時間はありません。
- インスタンス OS が数分以内に正常にシャットダウンされない場合はハードシャットダウンが実行されます。
- インスタンスが実行を停止します。
インスタンスに更新プログラムがインストールされている場合、すべての更新プログラムがインストールされるまで、Amazon EC2 コンソールやコマンドラインを使用してインスタンスを再起動またはシャットダウンしないでください。Amazon EC2 コンソールやコマンドラインを使用してインスタンスを再起動またはシャットダウンすると、インスタンスがハードリブートされる恐れがあります。更新ファイルのインストール中にハードリブートされると、インスタンスが不安定な状態になることがあります。