RHEL: kernel-4.18.0-553.50.1.el8_10 利用中 EC2 インスタンスでカーネルパニックが発生する対処法
困っていること
EC2 インスタンス内で yum update にて Kernel をバージョンアップしたところ、EC2 に接続できなくなりました。
マネジメントコンソール上から、対象インスタンスのスクリーンショットとログを調査したところ、「Kernel panic - not syncing: Fatal exception」 と表示されていました。
原因と対処法を教えてください。
Kernel panic - not syncing: Fatal exception
Linux version 4.18.0-553.50.1.el8_10.x86_64
どう対応すればいいの?
原因
本事象は、以下の条件が揃った場合に発生します。
- カーネルバージョン:4.18.0-553.50.1.el8_10 を使用している
- インスタンスタイプ:Xen ベースの EC2 インスタンス(m4.xlargeなど)を使用している
対処法
Red Hat のエラータ RHBA-2025:4337 で修正されているため、カーネルバージョン 4.18.0-553.51.1.el8_10 以降にアップデートすることで問題が解決します。
以下の対処法が考えられます。
一時的に Nitro ベースのインスタンスタイプに変更
- インスタンスを停止する
- インスタンスタイプを m5.xlarge などの Nitro ベースのインスタンスに変更する
- インスタンスを起動する
修正されたカーネルをインストール
sudo yum install -y kernel-4.18.0-553.51.1.el8_10
デフォルトカーネルを確認
sudo grubby --default-kernel
システムを再起動する
sudo reboot
元のインスタンスタイプに戻す
- インスタンスを停止する
- インスタンスタイプを元の Xen タイプに戻す
- インスタンスを起動する