Amazon RDS for MySQL のハードウェアメンテナンスの際に、ダウンタイムやフェールオーバーが発生するか
困っていた内容
Amazon RDS for MySQL をマルチ AZ 配置で利用しています。AWS からハードウェアメンテナンスのメール通知が届きました。ダウンタイムやフェールオーバーが発生するかを教えてください。
どう対応すればいいの?
ハードウェアメンテナンス対象の DB インスタンスがプライマリホストかセカンダリホストのどちらか、もしくは両方かでダウンタイムやフェイルオーバーが発生するかが異なります。
まずは、AWS から通知されたメールに、影響を受けるアベイラビリティーゾーン (Region DB Instance Identifier Affected Availability Zone(s)) が記載されているので、ご確認ください。
メールの一部を抜粋します。
Region DB Instance Identifier Affected Availability Zone(s) ===================================================================== ap-northeast-1 [DB 識別子] ap-northeast-1a
上記抜粋の場合だと、ap-northeast-1a に配置している DB インスタンスが影響を受けることが分かります。
次に、マネジメントコンソール等で、ap-northeast-1a に配置している DB インスタンスが プライマリもしくはセカンダリのいずれであるかを確認します。 前述したように、影響を受けるアベイラビリティーゾーンで稼働している DB インスタンスによって、動作が変わります。
今回の場合だと、ap-northeast-1a で稼働しているのはセカンダリのみなので、ハードウェアメンテナンスの際に ダウンタイムやフェールオーバーは発生しない ことが分かります。
マルチ AZ 配置とダウンタイムが Amazon RDS に与える影響
- プライマリホストのみにメンテナンスをスケジュールすると、フェイルオーバーが発生し、新しいセカンダリホストでメンテナンスが実行されます。
- セカンダリホストのみにメンテナンスをスケジュールすると、ダウンタイムは発生しません。
- プライマリホストとセカンダリホストの両方でメンテナンスをスケジュールすると、最初にセカンダリ (スタンバイ) ホストでメンテナンスが実行されます。その後、フェイルオーバーが発生し、新しいセカンダリホストでメンテナンスが実行されます。
必要な Amazon RDS メンテナンスの実行時におけるダウンタイムを最小限に抑える
ハードウェアのメンテナンス
(中略)
セカンダリアベイラビリティーゾーンのみが影響を受ける場合は、フェイルオーバーもダウンタイムもありません。