マイナーバージョン自動アップグレードを無効にしている RDS for PostgreSQLが再起動した理由

2022.09.07

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

困っていた内容

RDS for PostgreSQLを使用しています。マイナーバージョン自動アップグレードを無効にしているのですが、2022/09/05 JST に再起動しました。 「最近のイベント」には下記の内容が表示されていました。

September 04,2022, 4:00:06 PM UTC Applying off-line patches to DB instance
September 04,2022, 4:08:30 PM UTC DB instance shutdown
September 04,2022, 4:09:15 PM UTC Multi-AZ instance failover started.
September 04,2022, 4:09:30 PM UTC DB instance restarted
September 04,2022, 4:09:45 PM UTC Multi-AZ instance failover completed
September 04,2022, 4:09:45 PM UTC The operating system underlying the RDS database instance is being patched in an offline operation.

再起動の発生原因と対処方法を教えてください。

どう対応すればいいの?

まずはじめに、英語版の公式ドキュメント を確認してください。 (以下は弊社による日本語訳)

適用日の後、Amazon RDS は、後続のメンテナンスウィンドウで、DB インスタンスのオペレーティングシステムを最新バージョンに自動的にアップグレードします。自動アップグレードを回避するには、適用日より前に更新をスケジュールすることをお勧めします。

下記に現時点 (2022 年 9 月現在) における、必須のオペレーティング システムの更新スケジュールを抜粋します。

DB engine Apply date
RDS for MySQL August 31, 2022*
RDS for MariaDB August 31, 2022
RDS for PostgreSQL August 31, 2022

次に、メンテナンスウィンドウを確認してください。今回は次の様に設定されていました。

sun:4:00-sun:4:30 UTC (GMT)

まとめると、2022 年 8 月 31 日以降になり、必須のオペレーティング システムの更新がメンテナンスウィンドウの時間帯にスケジュールされたことが分かります。

Amazon RDS には今回の様に、必須のオペレーティング システムの更新やハードウェアメンテナンスがあるので、マイナーバージョン自動アップグレードを無効にされていても 定期的に「保留中のメンテナンス」を確認されることをお勧めします。

注意

上記公式ドキュメント日本語版では別の表が記載されいます。

アクションまたは推奨事項 日付範囲
RDS for PostgreSQL DB インスタンスの OS をアップデートすることをお勧めします。OS をアップデートするには、DB インスタンスの更新を適用するの手順に従います。 現時点~2022 年 6 月 30 日
Amazon RDSは、RDS for PostgreSQL DB インスタンスの OS 最新バージョンへの自動アップグレードをメンテナンスウィンドウでスタートします。 2022 年 6 月 30 日~2022 年 10 月 30 日
Amazon RDS は、メンテナンスウィンドウ内にあるかどうかにかかわらず、RDS for PostgreSQL DB インスタンスのOS最新バージョンへの自動アップグレードをスタートします。 2022 年 10 月 30 日より後

AWS 公式ドキュメントにおいては「英語版が優先」とのサービス条件があるのでご注意ください。

AWS のサービス条件

本翻訳版と英語版の間に差異、不一致、矛盾が存在する場合、(特に翻訳による遅れもあり)英語版が優先します。

参考資料