スナップショットから復元した Redshift クラスターの監査ログ設定について調べてみた

2022.08.10

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監査ログ設定が「有効」となっている Redshift からスナップショットを作成し、そのスナップショットから Redshift クラスターを復元した場合に監査ログ設定が「有効」のままであるか調べてみました。

困っていた内容

Redshift クラスターにおいて、監査ログを「有効」にしての利用を検討しています。
定期的に、手動スナップショットで Redshift クラスターのバックアップを作成する予定ですが、スナップショットから Redshift クラスターを復元する際に監査ログ設定が「有効」となった状態で復元されるのか気になります。

結論

監査ログ設定は「無効」の状態で復元されます。
AWS ドキュメント上に明確な記載が無かった為、検証環境で検証してみました。

やってみた

1.Redshift の監査ログを有効にする

  1. Redshift クラスター"test-cluster"を作成

  2. Redshift クラスター"test-cluster"をマネジメントコンソール上で選択

  3. プロパティタブを選択

  4. 編集ドロップメニューにある「監査ログを編集」から監査ログを有効化


次画面(ポップアップウィンドウ)で、ログの送信先や記録するログが選択可能です。



監査ログ記録が有効になりました!

なお、マネジメントコンソールを利用してクラスターを作成する場合、監査ログを有効の状態でクラスターを作成することはできませんでした。(クラスター作成時の設定項目に、監査ログが無い)

また、 カスタムパラメータグループを作成して、パラメータ「enable_user_activity_logging」を "true" にした状態で新規クラスターを作成しても、監査ログ記録が無効の状態でクラスターは作成されました。

データベース監査ログ作成  

この enable_user_activity_logging パラメータはデフォルトでは有効になっていません (false)。ユーザーアクティビティログを有効にするには、このパラメータを true に設定します。

2.スナップショットを作成する

マネジメントコンソール右上のアクションから、「スナップショットを作成」を選択して監査ログ設定が有効となっている Redshift クラスター手動スナップショットを作成します。


スナップショット識別子を "test-cluster-from-snapshot" としました。

3.スナップショットから Redshift クラスターを復元する

マネジメントコンソール画面左ペインにあるスナップショットを選択すると、現在利用可能なスナップショット一覧が表示されます。
復元するスナップショットを選択した後、「スナップショットを復元」のドロップメニューから「プロビジョニングされたクラスターへの復元」を選択して、クラスターを復元します。


スナップショットからクラスターを復元する際に、追加設定もできますが、監査ログ設定に関する新たな設定項目は無かった為、デフォルトでの復元を実施しました。

4.復元した Redshift クラスターの監査ログ設定を確認

スナップショットから復元した Redshift クラスターを選択して、プロパティタブの「監査ログ記録」を確認したところ、無効となっていました。

まとめ

監査ログ設定を有効とした Redshift クラスターを運用するにあたって、スナップショットから復元した場合は、監査ログ設定を再度有効化する必要があるようです。

なお、セキュリテイグループ、パラメータグループに関しては、クラスター復元時に別の値を指定しない限り、デフォルトのものが使用されると AWS ドキュメントに記載があります。

スナップショットからのクラスターの復元  

新しいクラスターにスナップショットを復元する場合、別の値を指定しない限り、デフォルトのセキュリティグループおよびパラメータグループが使用されます。

参考資料