
AWS Builder ID を使ってウェイトリストを回避して Kiro を使ってみた
いわさです。
先日プレビューで登場した AI 統合開発環境の「Kiro」ですが、注目を集めたためか現在はウェイトリストへの登録が必要な状況です。
実は本日時点でウェイトリストで待たずに Kiro を使うことが出来ます。
以前はbrew
からインストールすることでウェイトリストを回避することなどが出来たらしいのですが、現在は IDE 起動時に認証が必須になり IDE 上でもウェイトリストへ登録されるような形になっています。(その時点でも Amazon Q Developer Pro アカウントを使うことでウェイトリストを待たずに使用開始することは出来た)
現在は公式ホームページからアプリケーションをインストールすることができるのですが、実は現在は AWS Builder ID 認証で Amazon Q Developer を連携させるとウェイトリストで待たずにすぐに使用ができます。
これを知らずにウェイトリストで待ってる人が今もいるらしいので記事にしておきます。
ダウンロード方法
どうやら以前はトップ画面以外からのダウンロードは出来なかったようで、brew
経由でインストールするとか、インストーラーへの直接リンクを使うとかでウェイトリストを回避するような記事をネット上で見つけることが出来ます。
しかし、本日時点ではbrew
からインストールした場合でも、IDE 上で認証を行わないと Kiro が利用できない状態になっており、IDE 上で認証を行った時点でウェイトリストに追加される仕組みになっていました。
この対応が行われたためか公式ホームページでもダウンロード専用ページが追加されたようです。
本日時点では公式ホームページのフッターメニューに Download が存在し、次のようにウェイトリスト関係なしにインストーラーの入手が可能です。
認証でウェイトリストを回避する
インストール後に Kiro を起動してみましょう。
まず最初に認証が要求されます。
いきなり結論ですが、本日時点では「Sigh in with Google」と「Sigh in with GitHub」を使うと、IDE 上でウェイトリストに追加されます。
こんな感じ。
しかし次の「Sigh in with AWS Builder ID」を使うと回避できることがわかりました。
先日ためしにbrew
で入手した際には AWS Builder ID でもウェイトリストに追加されていたのですが、緩和されたようです。
既存の AWS Builder ID でも良いのですが、今回は検証のために新規 AWS Builder ID をサインアップしました。
AWS Builder ID は無料で利用が可能です。
AWS Builder ID で認証されている状態の場合、Amazon Q Developer へのアクセス許可を行う形となります。ここで許可を行います。
すると、次のようにウェイトリストへ登録されずに Kiro の使用を開始できる状態になりました。
さいごに
本日は、AWS Builder ID を使うとウェイトリストへ登録されずに Kiro が使えることを発見したので手順をまとめておきました。
ウェイトリスト待ちでまだ使えていないという方は是非試してみてください。
Kiro はまだプレビューで、このウェイトリストの挙動も本日時点の状態なのでご注意ください。
もし AWS Builder ID でもウェイトリストに登録されてしまう場合、Amazon Q Developer Pro ライセンスをお持ちの方は「Sign in with your organization identity」も試してみてください。
私が試した限りだと Amazon Q Developer Pro ライセンスを持っている場合は以前からウェイトリストに登録されないような挙動をしていました。
また、私の環境では AWS Builder ID を使った場合に Claude Sonnet 4.0 で Unavailable エラーが発生しました。
Amazon Q Developer Pro ライセンスに切り替えることで使うことができたので、サインインできて安心せずに一通りの機能を検証してみてください。