v0(model)をCursorから使ってみた

v0(model)をCursorから使ってみた

こんにちは、豊島です。

はじめに

Vercelからv0 APIが公開されました。
https://vercel.com/docs/v0/api

このAPIはv0-1.0-mdがモデルとなっており、最新のWebアプリケーションを構築するために設計されています。
テキストと画像の入力をサポートし、OpenAIのChat Completions APIと互換性があるため、Cursorなどの既存のツールやSDKとも連携可能です。(応答も高速とのこと)

主な機能は以下の通りです:

  • フレームワーク対応の補完機能:Next.jsやVercelなどの最新のWeb開発スタックに最適化されたコード生成が可能です。
  • Auto-fix:コード生成時によくあるミスやバグを自動で検出し、修正します。
  • Quick edit:編集内容をリアルタイムでストリーミングし、即座に反映します。
  • OpenAI互換:OpenAIのAPIフォーマットに対応しているため、既存のツールやSDKと組み合わせて利用できます。
  • マルチモーダル対応:テキスト入力だけでなく、画像(base64エンコード)もサポートしています。

※v0 APIは現在ベータ版かつ、v0のPremiumまたはTeamプランが必須となります。(従量課金制)
今回はCursorで設定し、試してみました。


v0でAPI Keyを発行しCursorで設定する

v0のWebコンソールからSettings > API Keysから新しく作成しておきます。
Arc-2025-05-22 at 20.50.28

次にCursorのSettingsを開き、
Cursor-2025-05-22 at 20.45.01

ModelsタブからOpenAI API Keyに先ほど作成したAPI Keyを貼り付けます。
次にすぐ下にあるOverride OpenAI Base URLにhttps://api.v0.dev/v1を記載し、Save -> Verifyを実行します。
Cursor-2025-05-22 at 20.47.56

OpenAI API Keyの横にトグルが出現したら設定完了です。
Cursor-2025-05-22 at 21.37.20


Cursorからv0 APIを使ってみる

Cursor-2025-05-22 at 21.38.45

Cursorのチャット画面ではgpt-4oモデルが選択されているように見えますが、実際にv0のmodelが使われているか気になったため、応答内容や挙動を確認してみました。

Cursor-2025-05-22 at 21.19.29

Cursor-2025-05-22 at 21.15.25
うーーん、違うようです...?

一見するとgpt-4oのモデルを使っているようですが、念のためv0のWebコンソール上のSettings > Billing and Usage にある Usage Eventsを確認したところ...

Arc-2025-05-22 at 21.16.25

API Requestがきちんと記録されています。Cursor経由でも正しくv0 APIが利用できていました。
Cursorでは設定の都合上、モデル名が正確に反映されていませんが、v0 Webコンソール側でUsage Eventsを確認すればv0 API経由でリクエストが通っているか確認できます。
ちなみにPremiumプランの場合、毎月$20分のCreditsが配布されていました。

加えて「Todoアプリケーションを作りたい」と指示したところ、v0のWebコンソールと同じような内容がCursor上でも返ってきました。
特に印象的だったのは、従来のWebコンソールと違い、現在のディレクトリを確認したうえで、Next.jsのアプリケーションが見つからない場合は、作成コマンドの実行から丁寧にサジェストしてくれる点です。
ただし、Webコンソールから利用できるEnhance Prompt(プロンプト補強)やIntegration(SupabaseやRedis等との連携)などは現状API経由では使えません。今後の機能追加に期待したいところですね。

注意点

  • 2025年5月時点ではv0 APIはベータ版です(仕様変更や不安定な挙動も想定されます)
  • 利用にはPremiumまたはTeamプラン(従量課金制)が必須です
  • 1日あたりの最大メッセージ数は200となっています 参考

まとめ

エディタから最新のv0 APIを活用できることで、Webアプリケーション開発に特化したコード生成を実践的に体感できるようになりました。
現状API経由では一部機能に制限はあるものの、今後のアップデート次第でさらに強力な開発体験が実現すると感じました。
どなたかの参考になれば幸いです。

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