
v0(model)をCursorから使ってみた
こんにちは、豊島です。
はじめに
Vercelからv0 APIが公開されました。
このAPIはv0-1.0-md
がモデルとなっており、最新のWebアプリケーションを構築するために設計されています。
テキストと画像の入力をサポートし、OpenAIのChat Completions APIと互換性があるため、Cursorなどの既存のツールやSDKとも連携可能です。(応答も高速とのこと)
主な機能は以下の通りです:
- フレームワーク対応の補完機能:Next.jsやVercelなどの最新のWeb開発スタックに最適化されたコード生成が可能です。
- Auto-fix:コード生成時によくあるミスやバグを自動で検出し、修正します。
- Quick edit:編集内容をリアルタイムでストリーミングし、即座に反映します。
- OpenAI互換:OpenAIのAPIフォーマットに対応しているため、既存のツールやSDKと組み合わせて利用できます。
- マルチモーダル対応:テキスト入力だけでなく、画像(base64エンコード)もサポートしています。
※v0 APIは現在ベータ版かつ、v0のPremiumまたはTeamプランが必須となります。(従量課金制)
今回はCursorで設定し、試してみました。
v0でAPI Keyを発行しCursorで設定する
v0のWebコンソールからSettings > API Keysから新しく作成しておきます。
次にCursorのSettingsを開き、
ModelsタブからOpenAI API Key
に先ほど作成したAPI Keyを貼り付けます。
次にすぐ下にあるOverride OpenAI Base URLにhttps://api.v0.dev/v1
を記載し、Save -> Verifyを実行します。
OpenAI API Keyの横にトグルが出現したら設定完了です。
Cursorからv0 APIを使ってみる
Cursorのチャット画面ではgpt-4oモデルが選択されているように見えますが、実際にv0のmodelが使われているか気になったため、応答内容や挙動を確認してみました。
うーーん、違うようです...?
一見するとgpt-4oのモデルを使っているようですが、念のためv0のWebコンソール上のSettings > Billing and Usage にある Usage Eventsを確認したところ...
API Requestがきちんと記録されています。Cursor経由でも正しくv0 APIが利用できていました。
Cursorでは設定の都合上、モデル名が正確に反映されていませんが、v0 Webコンソール側でUsage Eventsを確認すればv0 API経由でリクエストが通っているか確認できます。
ちなみにPremiumプランの場合、毎月$20分のCreditsが配布されていました。
加えて「Todoアプリケーションを作りたい」と指示したところ、v0のWebコンソールと同じような内容がCursor上でも返ってきました。
特に印象的だったのは、従来のWebコンソールと違い、現在のディレクトリを確認したうえで、Next.jsのアプリケーションが見つからない場合は、作成コマンドの実行から丁寧にサジェストしてくれる点です。
ただし、Webコンソールから利用できるEnhance Prompt(プロンプト補強)やIntegration(SupabaseやRedis等との連携)などは現状API経由では使えません。今後の機能追加に期待したいところですね。
注意点
- 2025年5月時点ではv0 APIはベータ版です(仕様変更や不安定な挙動も想定されます)
- 利用にはPremiumまたはTeamプラン(従量課金制)が必須です
- 1日あたりの最大メッセージ数は200となっています 参考
まとめ
エディタから最新のv0 APIを活用できることで、Webアプリケーション開発に特化したコード生成を実践的に体感できるようになりました。
現状API経由では一部機能に制限はあるものの、今後のアップデート次第でさらに強力な開発体験が実現すると感じました。
どなたかの参考になれば幸いです。