AWS Health Dashboard に Lambda のランタイムサポート終了が迫っていますのお知らせは通知されるのでしょうか
AWS アカウント上で動いている Lambda 関数が複数あり、ランタイム(言語)もさまざまある環境でランタイムのサポート終了を把握するにはどうしたらよいのか考えていました。そんな中で AWS Health Dashboard にランタイムのサポート終了のお知らせが載ってくるのか気になったので調べました。
確認結果
AWS Health Dashboard の「その他の通知」タブと「イベントログ」タブにイベントとして通知される。
通知された内容は Health Dashboardから確認可能な期間が限定されていますのでご注意ください。
- 「その他の通知」タブから確認できるのは 7 日間
- 「イベントログ」タブから確認できるのは 90 日間
ランタイムのサポート期限を確認するには
Health Dashboard に通知されるかを確認したついでに知り得たサポート終了の確認手段をまとめておきます。
公式ドキュメント
定番の 1 次ソースである公式ドキュメント。AWS が提供しているマネージドランタイムのサポート期限を確認できます。事前にサポート期限を確認しておき、バージョンアップデート、システムリプレイスの計画を考えましょう。
しかし、自分の運用している AWS アカウントに影響あるものがあるのかは?当然ながら自分の環境を把握していないと判断できません。
AWS からのメール通知
サポート期限が迫るランタイムが AWS アカウント内に存在していると AWS からメール通知があります。
手元で確認できる直近の例ですと、Go 1.x ランタイムのサポート終了のメール通知はサポート期限の 127 日前(約 4 か月前)にメールが届きました。
AWS からのメール通知はメンテナンス情報などお知らせもあり、通知頻度は高いです。せっかくのお知らせメールが来ても見逃す可能性も否めません。
AWS Health Dashboard
本題の Health Dashboard は「その他の通知」タブに通知があります。また「イベントログ」タブからも同じ内容を確認できます。
「その他の通知」タブから通知内容を確認できるのは 7 日間だけです。
「イベントログ」タブからも同じ内容を確認できます。イベントログは 90 日間保持されます。
手元で確認できる直近の例だと、AWS からのメール通知の例と同じ Go 1.x ランタイムのサポート終了の通知が Health Dashboard にあったのは、AWS からのメール通知タイミングを同日の 127 日前(約 4 か月前)でした。
Health Dashboard では 90 日を過ぎると通知内容を見られなくなってしまうのでご注意ください。
Event log – View all events from the past 90 days.
Getting started with your AWS Health Dashboard – Your account health - AWS Health
補足
Health Dashboard のイベントはメールなどで通知することもできます。
Trusted Advisor
Trusted Advisor のセキュリティチェックの中に「廃止されたランタイムを使用する AWS Lambda 関数」の項目があります。すでにサポート期限切れ(非推奨)となったランタイムと、120 日以内にサポート期限切れになるランタイムがリストアップされます。
The function is running on a runtime that will be deprecated within 120 days.
Security - AWS Support
非推奨となる日という項目がサポート期限が確認できるのが便利です。非推奨となるまでの日数もカウントダウンしてくれます。私のサンドボックス環境では放置されていた nodejs 12.x ランタイムがあり、サポート期限を超過しているのでマイナス表示になってました。
補足
Trusted Advisor の検知内容は Trusted Advisor の標準機能で週次のレポーティングメールを通知できます。
おわりに
Google で検索しても Lambda のライタイムサポート終了が Health Dashboard に載ってくるかすぐに分からず、Health Dachboad のドキュメントを確認しても「なんの情報なら載ってくる」とわかる記述がありませんでした。Health Dashboard に載ってくるか、載ってこないかを知りたいだけなのに、確認に時間がかかったので検索で引っかるように記事を書きました。
Lambda の開発を外部のベンダーに外注して開発している場合は、事前にライタイムのサポート期限を確認し、バージョンアップデート対応、またはリプレイス対応など検討しておきましょう。4か月前だと予算が都合付かない、ベンダーが動いてくれないなど他の要因で悩まされるかもしれません。
保守契約があれば委託先のベンダーからサポート期限に終了にともなう改修の提案や、アナウンスがあるかもしれません。ベンダー次第なので自分で確認できるところは確認しておくとリスクを減らせて良いのではないでしょうか。