
Windows Server 2025 + SQL Server 2022 の英語版 AMI でサーバーレベルの照合順序に Japanese_CI_AS を指定する
いわさです。
EC2 上で SQL Server をホスティングする時、AWS から提供されている Windows Server + SQL Server の AMI を使うと思います。
本日時点で Windows Server 2025 は日本語 AMI が提供されていますが、Windows Server 2025 + SQL Server 2022 では英語 AMI のみ提供されています。
その兼ね合いで初期インストールされている SQL Server のサーバーレベルの照合順序がSQL_Latin1_Generarl_CP1_CI_AS
になっています。
サーバーレベルの照合順序は SQL Server のインストール時にのみ設定が出来るので、SQL Server の再インストールが必要となります。
SQL Server にはサーバーレベルの照合順序とデータベースレベルの照合順序の設定があり、まず後者で対応できるかどうか考えたほうが楽です。
データベースレベルの既定の照合順序を指定することで、新規データベースごとのデフォルト照合順序を指定することが出来ます。
今回はサーバーレベルの照合順序を指定する必要があったので Windows Server 2025 English 上で SQL Server 2022 の再インストールから行ってみました。
デフォルト照合順序の確認
まずは SQL Server on EC2 を作成します。
改めて確認してみましたが、本日時点でやはり Windows Server 2025 + SQL Server 2022 の日本語版 AMI は提供されていないですね。Windows Server 2022 + SQL Server 2022 の日本語版であればあるのですが。
ということで本日時点の最新で、今回はスタンダードエディションのWindows_Server-2025-English-Full-SQL_2022_Standard-2025.06.11
を使用しました。
EC2 が作成できたら、サーバーレベルの照合順序を確認してみます。
SSMS で接続しサーバープロパティから確認しました。
SQL_Latin1_Generarl_CP1_CI_AS
でしたね。これをどうにかしたい感じです。
再インストールする
このサーバーレベル照合順序はインストール後は変更できないようなので、再インストールが必要になります。
最近の SQL Server on EC2 はインストールメディアが同梱されていますので再インストールは割と手軽に出来ると思います。(以前はサポートチケットの起票が必要だった)
コントロールパネルから SQL Server をアンインストールしました。
続いて再インストールですが、C:\SQLServerSetup\
にインストーラーが配置されているのでそれを探します。
ありました。これを使ってインストールしましょう。
新規 SQL Server のインストールを選択します。
ライセンスキーが入力済みでした。そのまま進みます。
この後も途中に色々と設定があるのですがそのあたりは割愛します。ご利用の用途に応じて適宜設定していただく必要があります。
ここからサーバーレベル照合順序の設定です。
Server Configuration の Collation タブから設定することが出来ます。
デフォルトのSQL_Latin1_Generarl_CP1_CI_AS
が選択されていますね。
カスタマイズボタンから照合順序の変更が可能です。
今回はJapanese_CI_AS
にしたかったので、Collation designator に Japanese を指定し、Accent-sensitive にチェックを入れます。
照合順序にJapanese_CI_AS
が指定されましたね。良さそうです。
このままインストールを進め、インストール完了後に再度 SSMS からアクセスしサーバーレベル照合順序を確認してみましょう。
無事、サーバーレベルの照合順序が変更されていることが確認出来ました。
ちなみに今回 Windows OS は英語のまま進めています。
Windows OS のロケールが日本語になっていれば、SQL Server インストール時に自動で照合順序もJapanese_CI_AS
になります。
こちらも試してみたのですが、確かに選択されていました。なるほど。
さいごに
本日は Windows Server 2025 + SQL Server 2022 の英語版 AMI でサーバーレベルの照合順序に Japanese_CI_AS を指定してみました。
再インストールが必要ですが、インストールメディアは同梱されていますし、手軽にやれますね。
日本語版が今後出たとしても、微妙にインストール時のカスタマイズをしたい場合もあると思うので、この同梱メディアから再インストールする方法は覚えておきたいです。