WorkSpacesをユーザープロファイルごと別VPCへ移行したい

2021.03.31

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困っていた内容

WorkSpacesを別VPCに移行したい。管理者がユーザープロファイル(D:\Users\username)、ユーザーボリューム (/home)も移行したいがどうしたらいいでしょうか?

どう対応すればいいの?

完全な移行はできません

残念ながら、管理者がWorkSpacesをユーザープロファイル(D:\Users\username)やユーザーボリューム (/home)ごと別VPCへ移行することはできません。

ユーザープロファイルやユーザーボリューム以外(後述、一部例外有)の、例えばインストールしているソフトウェアや各種設定情報等であれば、カスタムイメージとカスタムバンドルを利用することで移行のような事が可能です。

上記方法であれば、カスタムイメージの共有をすることで、同じ AWS リージョン内の AWS アカウント間で共有も可能です。

移行できないもの

カスタム WorkSpaces イメージとバンドルの作成に記載の通り、カスタムイメージには以下のアイテムは含まれません。そのため、以下のアイテムは移行ができません。

Windows WorkSpaces カスタムイメージに含まれるアイテム

Windows 7 または 10 の WorkSpace からイメージを作成すると、C ドライブの内容全体が含まれます。

Windows 10 WorkSpaces の場合、D:\Users\username のユーザープロファイルはカスタムイメージに含まれません。

Windows 7 WorkSpaces の場合、一部を除いて、D:\Users\username のユーザープロファイルの内容全体が含まれます。

Amazon Linux WorkSpace カスタムイメージに含まれるアイテム

Amazon Linux WorkSpace からイメージを作成すると、ユーザーボリューム (/home) の内容はすべて削除されます。ルートボリューム (/) の内容は含まれますが、一部フォルダとキーは除外され、削除されます。

どうしたらいいのか?

各ユーザーに、移行前にカスタムイメージには含まれないが移行したいデータを外部に保存⇒移行後に外部から取り出し、という作業をして頂く必要があります。残念ながら、管理者はどうやってもWorkSpace内のデータに干渉する事はできません。

  • Amazon WorkDocsやAmazon FSx for Windowsなどを使う
  • S3や、その他外部ストレージにアップロードする

等が考えられます。

そもそも、VDI環境のローカルにはデータを溜めない運用が好ましいようです。

参考資料

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クラスメソッドのカルチャー(CLP) の「情報発信を通じて、全ての人々の創造活動に貢献し続ける」という考えから、クラスメソッド メンバーズをご利用のお客様よりいただいたお問い合わせより、他の AWS ユーザーにとっても 有益な情報を一般的な TIPS としてご紹介しています。