[Zoox] ラスベガスで完全自動運転タクシーに乗車し、配車UXと自動運転を体験してきた

[Zoox] ラスベガスで完全自動運転タクシーに乗車し、配車UXと自動運転を体験してきた

Amazon子会社Zooxの自動運転タクシーにラスベガスで乗車、配車リクエストから走行挙動までを体験しました。
2025.12.01

2025年秋より、ラスベガスにおいてAmazon子会社が運用する自動運転モビリティ「Zoox」の公道走行が開始されています。

前回の記事では、モバイルアプリのインストールとアカウント作成手順を紹介しました。

https://dev.classmethod.jp/articles/zoox-app-install-japan-us-account/

本記事では、実際にラスベガス現地にてZoox車両に乗車し、アプリによる配車リクエストから乗車、降車までのUXおよび走行挙動を検証しました。

Zooxとは

ZooxはAmazon傘下の自動運転技術企業です。2023年2月よりラスベガスにて商用サービスを展開しており、運転席を持たない前後対称デザインのレベル4完全自動運転車両(Robotaxi)を採用しています。

配車リクエストから乗車まで

1. ルート決定と配車リクエスト

乗車地点(Resorts World周辺)にほど近い場所にて、アプリから予約操作を実施しました。
今回は目的地としてルクソール(Luxor)を指定し、配車をリクエストしました。

ルート指定

なお、2025年11月時点でのZooxの乗車料金は無料でしたが、初回利用には決済情報の登録が必須でした。

カード登録

※日本発行のクレジットカードが利用できました。

リクエスト送信後、待機時間が表示されました。日曜夜間の検証時点では、当初「44分」との待ち時間が表示されましたが、表示時刻は状況に応じて都度変化しました。
結果として、リクエストから30分弱で車両が到着しました。

待ち時間44分

到着1分前

2. 車両到着とドア開錠操作

車両の現在地はアプリ上のマップにてリアルタイムに追跡可能でした。
車両が乗車地点に到着すると、アプリ画面上にドア開錠(Unlock)の指示が表示されました。

ドア開け指示

アプリ上のボタンを操作したところ、物理的に車両の
スライドドアが開くことを確認しました。

解錠乗車OK

3. 乗車と車内挙動

ドア開錠後、車内に乗り込みました。

乗車

車内にはステアリングやペダル類などの運転席設備が存在せず、対面式のシート配置となっていました。
進行方向に対して背面向きに着座する座席では、公道走行時における独自の加速挙動を確認しました。

着席

走行挙動については、急制動や不自然なレーンチェンジ等は発生せず、制御が安定していることを確認しました。

走行速度、巡航速度は40〜50km/h前後であることを確認しました。ただし、低床かつ視点が低い設計であるため、体感速度は一般的な普通自動車よりも速く感じられました。

速度

4. 到着と降車

目的地到着時、乗車時と同様にアプリ画面にドア開錠指示が表示されました。

到着車内案内

アプリ操作によりドアを開放し、降車しました。

降車

サービス仕様と制約の確認

乗降スポットの展開状況とアクセス難易度

2024年10月のサービス開始当初と比較し、日中時間帯における乗降可能スポットが拡充されていることを確認しました。
一方で、夜間帯においては乗降可能スポットが少なくなることを確認しました。

なお、数カ所の乗降場所(Pick-up/Drop-off Point)を確認した限り、ホテルのメインエントランスではなく、「ライドシェア乗り場」に設定されていることを確認しました。」
これらの場所はホテル内からの徒歩アクセスがわかりにくく、初見では到達難易度が高めな可能性がある点にご注意ください。

検証からの推奨事項:
リゾートワールド(Resorts World)の乗り場にはZooxスタッフが常駐している模様でした。
初回利用時は、Uber等のライドシェアを利用してリゾートワールドのZoox乗り場に移動し、そこから乗車を試みるルートがおすすめです。

ストリップ通りからも目立つ壁面広告、Zooxが高頻度で流れていました。

CM3
CM2
CM1

サポート体制と緊急時対応

車内の忘れ物などが発生した際、アプリに登録した電話番号に対し、サポートセンターから直接入電があることを確認しました。
問題発生時にはユーザーからの連絡を待たず、運営側からの手厚いサポートを受けられる体制となっています。

言語要件について

配車から決済までの全フローがアプリ操作のみで完結するため、通常利用時において英会話によるコミュニケーションは発生しないことを確認しました。

ただし、前述の通りトラブル時には電話によるサポートが発生する可能性があるため、緊急時の英語対応が可能であれば、より安心して利用できると思われます。

まとめ

ラスベガスにてZooxの自動運転ライドシェアを体験することができました。

re:Invent会場でもセッション枠や実車両の展示があることを確認しました。現地参加されている方は、次世代の移動手段として、ぜひ体験いただくことをおすすめします。

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