【Tableau】クロス表の色付けをカスタマイズして、解釈しやすくする
概要
Tableauはクロス集計表に色付けができ、色の強弱から結果を解釈しやすくできます。そこで、本エントリーでは”色付けをカスタマイズして、解釈しやすくする”方法を紹介したいと思います。
目次
- デフォルト色付けの結果の確認
- 全国平均との比較による色付けの結果の確認
- 全国平均との比較による色付けの操作方法
1. デフォルト色付け結果の確認
図1は「カテゴリ×地域別 売上平均」を色付けしたものです。目的は「売上の地域差を明らかにする」とします。
※データはtableauリポジトリにある Excel ファイル「サンプル - スーパーストア.xls」のOrderシート
※分析の都合上(N少の問題)、北海道・東北地方をマージして分析を実施
図1の色付けがTableauデフォルトでの色付け結果です。売上平均の高くなるにつれて色が濃くなり、売上平均が低くなるつれて色が薄くなっています。色の濃いセルに着目すると、一部のサブカテゴリに濃い色が集中しています。例えば、濃い色の「テーブル」「アプライアンス」はどの地域でも売上平均も高いです。当たり前ですが、単価の高い製品の方が売上は大きくなるため、濃い色付けがされています。念のため、図2:平均単価を確認すると、図1と似たよう色付けになっており、図1は単価の影響が現れています。これでは、「売上の地域差を明らかにする」という目的が見えづらくなっています。
2. 全国平均との比較による色付け結果の確認
そこで、単価の影響を除外して、地域の特徴を見やすくする方法を考えてみてます。簡易な方法は、全国平均より高いか低いかを見る方法です。図3を見ると、全国平均より高いか低いか色付けがされて、売上が高い地域が見やすくなっていると思います。
※分析は「比較すること」「何と比較するか」がとても大切です。この辺り、今後のブログで触れらればと思っております。
3. 全国平均との比較による色付けの操作方法
Tableauでやってみたいと思います。「アドホック計算」による方法を紹介していますが、もちろん「計算フィールド」を活用しても構いません。(なお、全国平均との差に関しては、LOD計算を利用する方法もありそうですが、私自身はまだ勉強中のため、LOD計算の方法を採用しておりません)
手順1:マークの色にメジャーの「売上」をドラック&ドロップ
手順2:マークの「合計(売上)」上でダブルクリックする。
手順3:次の数式を入力する。
数式の意味は、各セル平均値と全国平均値の差分を取っています。それをマークの色付け表示させることにより、差分の大小で色付けがされるという仕組みです。
なお、図3はTableauのマークの「色の変更」から以下のような設定を入れております。
最後に
本エントリーでは、tableau色付けをカスタマイズする方法を紹介させていただきました。分析に応じて、ビジュアルを変更できる点もtableauの魅力の一つだと思います。 色付けを変更することで、同じクロス集計表でも見え方が変わったと感じてもらえたら幸いです。