[レポート]ブレイクアウトセッション「Alteryx & Tableau連携」- Alteyrx Inspire 2018 #alteryx18
現地時間2018年06月04日〜2018年06月07日に米国アナハイムで開催されたAlteryxの年次カンファレンスイベント「Inspire 2018」。今回クラスメソッドからは計4人のメンバーが現地参加しました。
当エントリではイベント2日目に行われたブレイクアウトセッション「Alteryx & Tableau連携」について、その内容をレポートしたいと思います。
目次
セッション概要
当トレーニングセッションの概要は以下の通りです。
講師: Alex Patten (Alteryx / Product Manager, Data Platforms) Jesse Luck (Southwest / Data Architect)
セッション概要: This session presents the latest integration with Hyper as well as other enhancements Alteryx is planning on adding to the publish to Tableau Get a glimpse into the power of the platform and see why thousands of users are using Alteryx & Tableau together. (このセッションでは、Hyperとの最新の統合とその他の拡張機能を紹介しています。AlteryxがTableauへのパブリッシュの追加を計画しています。プラットフォームのパワーを垣間見ると何千ものユーザーがAlteryx&Tableauを一緒に使用している理由をご覧ください。)
セッションレポート
ハンズオンセッションの主な内容をレポートします。
Alteryx & Tableau連携:直近の対応状況
主要なポイント
- Output Tool
- tdeファイルの書き出し
- hyperファイルの書き出し
- Publish to Tableau Server Tool
- tdeファイルを直接Tableau Serverにパブリッシュ
- hyperファイルを直接Tableau Serverにパブリッシュ
- Connect Metadata Loader
Alteryx上でTableau連携が行える設定については以下エントリをご参照ください。現行Alteryxの最新バージョンは2018.2なのでバージョンに若干の開きはありますが、内容についてはほぼ変わらないです。 - Alteryx&Tableau連携のまとめ(Alteryx Designer v11.3) | Developers.IO
2018.1リリース
- 「Output Tool」と「Publish to Tableau Server Tool」にhyper対応
- 最新バージョンのTableau APIにアップグレード
2018.2リリース
- 空間情報をサポート
- 「Publish to Tableau Server Tool」のデザインリニューアル
- tdsx(パッケージド データ ソース)ファイルをアップロードして、データソースに関連付けられたメタデータを公開出来るように
- Tableau ファイル タイプとフォルダー
What's Comming(今後の予定)
- 既存ツールの継続改善
- WDC(Web Data Connector)の機能強化
ユースケース紹介(サウスウェスト航空)
デモを交えたAlteryx & Tableau連携の紹介を終えた後は、下記スライドを用いたユースケースの紹介を行いました。中々にダイナミックな見せ方をしている内容となっていますので詳細については実際にスライドを展開させてご確認ください。以下ざっくり要点をまとめたテキストを残しておきます。
初めに:自己紹介
- Jasse Luck - サウスウェスト航空テクニカルオペレーション データアーキテクト
- サウスウェストを世界で最も安全で信頼性の高い航空会社にするため、サウスウェストの維持管理データを分析している
Alteryxを使う前はどうしていたのか
- ブレンドを必要とする複数の異なるデータソース
- 2つのメンテナンスシステム、Oracle、Teradata、Quickbase、Excel
- 各レポートが各ソースごとに複数回実行される
- 広範囲に使用されるAccessとExcel(私の部門だけで150以上のアクセスDBが存在!)
- アナリストやリーダーシップのためのセルフサービス分析はない
データのメンテナンス
- 例1:パイロットと整備償却
- 私たちのパイロットやメカニックが航空機の機械的な問題を発見したり、私たちのメカニックが予定されたメンテナンスを実行すると、そのデータはメインタナンスシステムに入力され、分析のために保管される
- 例2:航空機のデータ
- 航空機には、電圧、温度、圧力などのデータを常に供給しているセンサが無数にあり、このデータを保存し分析している
機械学習
手書きテキストの分類と根本的な原因を特定するための分析
- Alteryx:手書きテキストの分類
- パイロットとメカニクスから手書きで書かれた書類
- 機械学習を追加すると処理時間が3倍になることがある
- 単にエラーを修正するのではなく、レコードをより深く処理することができる
- Tableau(1):飛行機信頼性指数
- 実行して出力するまでに数日間かかるレポートだった
- いくつかのボタンクリックで実行され、Tableauのセルフサービスで利用可能に
- Tableau(2):根本原因分析
- リードタイムの長い(日数 - 月)、最小限のカバレッジのみを対象としたアドホック・リクエストに基づいた分析
- システム全体での包括的な根本原因分析とオンデマンドレポート
AHM(Airplane Health Management:飛行機の健康管理)
航空機からのデータを聞き取り、解析
- Alteryx
- フリーテキストをACからリアルタイムでストリーミング
- 以前は他の企業からの外部解析に頼っていました。
- 自社のレポートを分析して洞察を得る能力を持つようになった
- APIを使用してTableauおよびQuick Baseにデータを自動的にアップロード
- Tableau(1):トレーニングエッジフラップレポート
- AC上の機械システムのロックアウトを防ぐのに役立つ
- 操縦士が操縦室に問題を見て先制保守を行う前に問題があると予測できる
- Tableau(2):エンジン性能レポート
- アウトエンジンのパフォーマンスを監視するのに役立つ
- エンジンの温度と圧力データを視覚化することができる
その他の例
- PDF解析:タスクカードの解析
- 4000枚ものタスクカードをPDF形式で存在
- 以前は、コンテンツに特定の質問がある場合、回答を見つけるために各PDFを開く必要があった
- すべてのタスクカードを一度に解析し、必要に応じてコンテンツを検索する機能が追加された
- Alteryx Galleryアプリケーション
- ブレンドされたデータセットのクエリを分析するのに役立つ
- 以前はアクセスとExcelを使っていた
- また、以前はデータアクセスのために、1つのチームにすべてのリクエストが集中していた
- 現在ではセルフサービスのデータクエリにさまざまなコレクションを共有できるようになった
まとめ
という訳でAlteryx Inspire 2018:ブレイクアウトセッション「Alteryx & Tableau連携」のレポートでした。
AlteryxとTableauはツールとしての相性も比較的良い状況にあります。これらのツールを組み合わせて使わない手は無い!と思いますので、是非とも現場のセルフサービスデータ分析を活性化させるべく、導入を御検討頂ければと思います。
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