Tableau 2019.1 新機能紹介:Ask Data〜言葉でデータに質問できるように #tableau

Tableau 2019.1 新機能紹介:Ask Data〜言葉でデータに質問できるように #tableau

Tableau Serverくんとお話したい
Clock Icon2019.02.13

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はじめに

どうも。DI部@大阪オフィスのtamaです。

ついにTableau 2019.1がリリースされました。というわけで、さっそく新機能を触っていきたいと思います。

今回は前々から注目されていた機能「Ask Data」を見ていきたいと思います。

昨年のTC18でも発表されていました。

Ask Dataとは

一言でいうと自然言語でデータに対して問い合わせを行うことができる機能です。

つまり普通の文章でデータに質問ができます。今までは手を動かしてVizを作って、データから色々な情報を得るのがTableauでしたが、この機能は「去年の売上合計はいくら?」といった文章を入力するだけで、その回答がTableau Server上で得られる機能となります。

注意事項

とんでもなく凄そうな機能ですが(実際すごいですが)、下記について注意しておきましょう。

  • 英語のみ(本記事執筆時点では日本語は未対応
  • ある程度決まった形の文章である必要アリ

Ask Dataの画面を見てみる

実行するのはTableau Server(かOnline)

この機能はTableau Server(またはTableau Online)上で実行するものとなります。Tableau Desktopではできないので注意しましょう。

実行はデータソース画面から

「Ask Dataはどこから使うんや?」と思いますが、データソースの画面から使用します。

以前のバージョンをお使いのユーザーはお気づきかと思いますが、2019.1からTableau Serverのレイアウトが全体的に変わっております。以前のレイアウトに慣れている状態なので、このレイアウトになれるまでは少々戸惑いつつも、データソースの画面に移動し、データソースを選択してみました(今回はサンプルスーパーストア)。すると…

「データに聞く」…Ask Dataの画面にたどり着きました。

Ask Dataが使用できるデータソースとは

ここで気になるのが「Ask Dataが使用できるデータソースに条件はあるのか」ということですが、公式ドキュメント(本エントリ下部)を参照してみると、

Ask Dataは、多次元キューブデータソースを除いて、Web編集権限が有効になっているパブリッシュされたデータソースと連携します。

…とあります。今回は細かく検証できていませんが、基本的にデータソースの形式は問わないみたいです。

一つ注意点を挙げるならば、あくまで「データソース」としてパブリッシュされたものが対象…ということです。ワークブックに埋め込んだデータソースは対象外です。

色々きいてみる

まずはAsk Dataさんの提案通りに

Ask Dataの画面には色々ありますが、Ask Data側が「以下のいずれかの提案を試してください」と言ってくれてますので、まずはこちらのsum of Discount by Order Date’s year as a line chartを選んでみます。すると、別画面に遷移し、折れ線グラフが表示されました。

さきほど選択した文章は、日本語的に言うと「Order Date別に集計されたDiscountの折れ線グラフ」という感じでしょうか。まさに、この文章に対する回答が、そのままVizとして返ってきました。

自分で文章を打ってみる

次は自分で聞いてみたいと思います。「地域別の売上合計が知りたい」と思ったので、とりあえず超低レベルな英語を打ち込んでみます。すると、ある程度”Ask Data式”に文章を補正してくれた候補が出てきました。

その補正された文章を選択すると、これまたRegion別の売上棒グラフが出ました!実際に自分で文章を打ってみると、この機能の凄さを体感できるかと思います。

また関数もある程度認識してくれるみたいです。「利益の中央値が知りたい」ということで、下記のような文章を打ったところ、ちゃんと表示されました。

文章部分を選択すると、GUIで関数の変更も可能です。完全に文章のみというわけではなく、ある程度はGUIでの変更機能も備えています。

表示されたVizを編集・保存する

表示されたVizは、ある程度編集することが可能です。行列を入れ替えたり、グラフ方式を変えたりすることができます。

また、Ask Dataで作成されたVizは、そのままTableau Server上に保存することができます。

普通のVizとして確認可能です。

おわりに

Ask Dataをサクっと試してみました。今でこそ、ある程度決まりきった英語のみしか使えませんが、今後どんどんこの機能のアップデートはされていくでしょうし、もっと自然な英語でデータ分析ができる日もそう遠くないと思います。そしていずれは日本語にも対応していただきたいですね

また、Tableauのドキュメントには、Ask Dataをより活用できるためのデータ最適化について書かれています。「Tableau PrepやAlteryxといった製品で、Ask Dataのためのデータ前処理を行う…」なんていうトピックも、今後注目されるかもしれません。

参考

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