Tabelauのライセンス体系がリニューアルされたのでまとめてみた #tableau
はじめに
ごきげんよう。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaです。
2018年4月24日、Tabelauのライセンス体系がリニューアルされました。今後、新規で導入を検討しているユーザーにとっては非常に大きな変更となっています。本エントリでは、一体どのように変わったのかについてザックリ見ていきたいと思います。
新しいライセンスプログラム
上記2つの製品リリースに合わせて、Tableau製品群のライセンス体系に関しても大きな変更がありました。
これまでは、各製品毎にライセンスを購入する形でしたが、今後新規で導入する場合、データ分析における役割に応じて各製品ライセンスがまとめられた3つのライセンスプログラム「Creator」「Explorer」「Viewer」を選ぶ形に変更されました。
Tabelauの導入を検討しているユーザーは、データ分析に関わる人材の役割を考えて、ライセンス購入を考えていく必要がありそうです。
Tableau Creator
「クリエイター」という名前の通り、データを実際に分析してVizを作成する役割を担ったユーザー向けのプログラムになります。繰り返しになりますが、実際にデータを分析(データ前処理→Viz作成)するので「Tableau Desktop」「Tabelau Prep」のライセンスが入っています。また、作成したVizを共有する役割も「クリエイター」は担っているため、「Tableau Server(又はTableau Online)」のライセンスもつきます。
Tabelau Explorer
こちらのプログラムは「Tableau Server(又はTableau Online)」のライセンスがつく、というプログラムです。データを1から処理してVizを作成する…といった役割こそ無いものの、ServerやOnlineにパブリッシュされたVizを使ってさらに分析したり、パブリッシュされたデータソースを使って新しいVizを作成したりと、「共有されたデータ(やビジュアライゼーション)を探検する」的な役割のユーザー向けのライセンスプログラムとなっています。
Tabelau Viewer
名前的に一番わかりやすいですね。こちらも「Tableau Server(又はTableau Online)」のライセンスがつく、というプログラムです。Explorerと同じライセンス体系ではありますが、「ビューワー」ですので、ServerやOnlineで行える操作に制限があります。(詳しい操作権限の違いについては下記リンク参照)
主に、パブリッシュされたVizから意思決定を下す役割をもったユーザー向けのようです。
その他関連リンク
- データ活用を支援する価格体系 | Tableau Software
- 操作権限の違いもここにまとめられています。
- 適切なユーザーの組み合わせを決定する方法 | Tableau Software
- Creator、Explorer、Viewerについて、それぞれどのようなユーザーが対象か説明がなされています。
その他
Tabelau Desktop Personal Editon廃止
従来、Tableau Desktopは2つのEdition(Professional、Personal)があり、対応データソースの違い等がありましたが、それらが廃止されました。PersonalはProfessionalに制限がかかった分、値段は安いという位置付けのEditionでしたが、新しいライセンス体系に伴い消滅しました。
PersonalはTableau Serverへの接続ができないEditionだったのですが、今回の新ライセンス体系を見る限り、「Prep→Desktop→Server(Online)」というデータ分析の流れに必要な1セットをまるっと提供…という感じに変わったので、そもそもこの流れに乗れないPersonalはお役御免といったところでしょうか。
おわりに
Tableauに関する新しいニュースについてザッとまとめてみました。「プログラムが変わった」ことにも驚きましたが、個人的には「製品ではなく、データ分析というエクスペリエンスを提供する」といったTabelau社の姿勢の変化を感じました。そういった意味でも、非常に大きな変更といえるのではないでしょうか。