Tableau Desktop 10 新機能:色塗りマップがカスタマイズ(エリアの結合)可能になりました #tableau
Tableau 10 新機能紹介シリーズ、当エントリは『色塗りマップがカスタマイズ』に関する、正式リリース前の先取り内容紹介となります。これまでは組み込みの『色塗りマップ』はそのままの形でしか使えませんでしたが、バージョン10ではその色塗りマップを任意の括りでグルーピング、統合出来るようになります。
『色塗りマップのカスタマイズ』実践
分かり易い例として、Tableauサンプルデータの『スーパーストア』を使って試してみます。都道府県に地理的情報として『州』を与えた後、色塗りマップを展開。エリアが結合されているのを分かり易く表示するために、数値項目ではなく、都道府県の名称で色分けをしてみました。
次に、地図ツールで『投げ縄選択』をチョイス。
結合させたいエリアをこんな感じでフリーハンドで選択して行って、
右クリックでメニューを表示させてクリップマークを選択、結合を行います。この際、一番細かい粒度を含む選択肢を選択します。
選んだ部分の色が一色になりました。
この手順で一通り、任意のグルーピングを行ってみます。その後に、色が同色になってしまっている部分も遭ったので改めてカラーパレットで色を再割当てしておきました。
上記までの手順で、現在は要素に『国』『都道府県』の2つが設定されています。この状態から、より細かい粒度となる『都道府県』をカードから除外します。
すると、都道府県の県境の表示が消え(良く見ると若干うっすら残っている部分もありますがw)、グルーピングしたエリアで一括した領域定義へと表示が変わりました。グルーピングした地域の名称も任意の名前に変更する事が可能ですので、変えてみます。
これらを踏まえてダッシュボードを作ってみました。作成したグループ項目は別途このような感じでフィルタ項目としても使えたり、フィルタ項目自体としても適用させる事が可能です。(下記ダッシュボードでは任意のエリアを地図上で選択すると、そのエリアに含まれている都道府県の数値項目情報を表示させるようにしています)
まとめ
以上、『色塗りマップ』のカスタマイズ対応に関するご紹介でした。現状、デフォルトで対応可能な日本国内に於ける『色塗りマップ』の単位は『都道府県』と『郵便番号3桁エリア』のみとなりますが、任意のポリゴン情報を取り込んでエリア分けも今回の対応でカスタマイズを使う...なんて事も可能になりますので、夢も広がりますね。こちらからは以上です。