[Talend]tSalesforceConnectionを利用してSalesforceに接続する(Basic接続)

今回はTalendのコンポーネント「tSalesforceConnection」(Basic接続)を紹介したいと思います。
2018.10.22

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

こんにちは。DI部の大高です。

今回はTalendのコンポーネント「tSalesforceConnection」(Basic接続)を紹介したいと思います。

前提条件

Talendのバージョンは「Talend Open Studio for Big Data」の「Version 7.0.1」、Salesforceのバージョンは「Winter '19」で検証しています。

なお、Salesforceのアカウントが無い場合には、以下から開発者環境を無料で新規作成することができます。

Salesforce Developers

tSalesforceConnectionについて

「tSalesforceConnection」を利用すると、Salesforceに接続をすることができ、その後の「tSalesforceInput」、「tSalesforceInput」コンポーネントなどでコネクションを利用することができます。

「tSalesforceConnection」コンポーネントのTalend Helpページはこちらです。

tSalesforceConnection

では、具体的に以下で解説していきます。

ジョブの説明

今回は「tSalesforceConnection」で接続確認をするだけとなっており、コンポーネントを置いただけとなります。

「tSalesforceConnection」コンポーネントの設定

「tSalesforceConnection」コンポーネントでは接続の種類を「Basic」と「OAuth」から選択が可能です。今回はこの「Basic」について説明したいと思います。

接続の種類

「Basic」と「OAuth」があり「Basic」のほうがシンプルな認証となります。「Basic」を選択すると、「Basic」接続用の設定がその下に自動で表示されます。

ユーザーID

Salesforceへのログインユーザ名をここに指定します。

パスワード

おなじくSalesforceへのログインパスワードをここに指定します。

セキュリティーキー

Salesforceでログインするアカウントの「セキュリティトークン」をここに指定します。

Salesforceにアカウントを作成したばかりの場合には「セキュリティトークン」が発行されていないので、Salesforceにログインして右上のアバターアイコンから「設定」を開きます。

その後に「私の個人情報 > 私のセキュリティトークンのリセット」から、「セキュリティトークンのリセット」ボタンをクリックすることで発行が可能です。

発行された「セキュリティトークン」はメールで届きますので、大事に扱います。

なお、ここに設定する「セキュリティトークン」が空文字で済むケースがあります。それは、Salesforceにおいてアクセス元のIPアドレスを信頼済みにしている場合です。(今回の場合だとTalend Studioを実行しているPCのグローバルIPアドレス)

設定としては、Salesforceの設定画面で「設定 > セキュリティ > ネットワークスアドレス」で「信頼済み IP 範囲」で設定するか、「管理 > ユーザ > プロファイル」でユーザが所属しているプロファイルの「ログイン IP アドレスの制限」で設定することができます。

SalesforceのURL

「詳細設定」の「SalesforceのURL」ですが、こちらはSalesforceの環境によって設定が変わります。

デフォルトの設定だと「https://www.salesforce.com/services/Soap/u/42.0」になっているので、これを少し変更します。

Salesforceの環境が「本番環境」、「開発環境」の場合には「https://login.salesforce.com/services/Soap/u/44.0」とし、「Sandbox環境」の場合には「https://test.salesforce.com/services/Soap/u/44.0」とします。

なお、最後の「44.0」はSalesforceの「Winter '19」に対応するAPIのバージョン番号です。

ちなみにデフォルトの「https://www.salesforce.com/services/Soap/u/42.0」だと接続できませんでした。

これは、2018/04/20をもって、このエンドポイントが廃止されたからだと考えられます。

www.salesforce.com API Endpoint Retirement

実行結果

設定は以上です。実際にこのジョブを実行するとコンポーネントが正常終了して、接続ができたことが確認できます。

まとめ

以上、「tSalesforceConnection」コンポーネント(Basic接続)の紹介でした。

Salesforceに接続してデータ連携をしたい場合は多いと思いますので参考になれば幸いです。また、「OAuth」接続や細かいオプションについては別途記事を書きたいと思います。

それでは。