Amazon EventBridge のイベント保存と再生が可能になりました。

過去に発生したイベント記録を再生し、EventBridgeのルールが再実行できることを試してみました
2020.11.07

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AWSチームのすずきです。

Amazon EventBridge のアップデートにより、EventBridge のイベント記録と再生が可能になりました。

今回、EventBridge のアーカイブ機能を利用し、過去に発生したイベントで EventBridge のルールが再実行できることを試す機会がありましたので、紹介させていただきます。

設定

アーカイブ

EventBridge の イベントより「アーカイブ」の設定を行いました。

アーカイブの作成

デフォルトのイベントソース、30日間保時する指定としました。

フィルター

フィルタは利用しない設定としました。

東京リージョンでは、アーカイブ対象となるイベント 1GBあたり $0.13 と、ストレージ費用 1GBあたり $0.025の月額費用が発生します。 アーカイブ費用の抑制が望ましい場合は、保存対象とするイベントパターンを明示する事でコスト抑制が可能です。

ルールの確認

アーカイブ設定後、EventBridge のルールが追加された事が確認できます。

アーカイブの詳細

作成したアーカイブの詳細画面では、記録されたイベント数、サイズが確認可能です。

検証準備

GuradDuty

GuradDuty の 結果サンプルをイベントソースとして利用しました。

16時32分に サンプルイベント の作成を行いました。

EventBridge

ルールの追加

イベントパターン "GuardDuty Finding" を Firehose 経由で S3 に保存する設定を追加しました。

GuardDutyの検出結果をFirehose経由でDatadogに転送してみた

再生

EventBridge

GuradDuty の サンプル が記録された16時台を指定して、新しい再生を開始しました。

18時14分からの2分間で再生処理が行われました。

S3

18時17分、S3 へのログ出力が確認できました。

S3 Select

日本時間で16時台(UTC時刻 7:35)に実行した のGuradDuty の 結果、 EventBridge でアーカイブを再生した事で、18時17分に出力されたS3ファイルに記録されている事が確認できました。

まとめ

過去に発生したイベントの再現が可能となった事で、EventBridgeのルール調整や、 連携先の Lambda や 各種SaaS との連携を含めた 動作確認が捗る事が期待できます。

EventBridgeを利用してイベントドリブンな処理を実現する場合には、今回のアップデートをご活用ください。