超高速でチャットサーバーを起動! ngIRCd編|アドカレ2013 : CFn #8
こんにちは。くろの(福田)です。
このエントリは『アドベントカレンダー2013:AWS CloudFormationビッグバンテンプレート』8日目の内容となります。今回は『ngIRCd』を超高速で構築してみたいと思います。
昨日7日目は、武川さんの s3fs編 でした。
IRCとは
まず、IRCに関して簡単にご紹介しておきます。
『Internet Relay Chat(インターネット・リレー・チャット、略称 : IRC)とは、サーバを介してクライアントとクライアントが会話をする枠組みの名称である。文章のみをやり取りして会話を行い、DCCなどを利用することでファイル転送も対応する。』 - Wikipediaより
正式名称がわかるとなるほどという感じですね。
ngIRCdとは
今回はIRCのサービスとして『ngIRC』を採用してみました。
フリーの軽量なIRCサーバーで、小規模なネットワークやプライベートネットワーク向けに作られています。業務用やパブリックな利用でのチャットサービスはたくさんあるので、プライベートにチャットサーバーを立ててみたいといった場合にはngIRCdは良いのではないでしょうか。ちなみに、筆者が好きなスタートレックのシリーズはNext GenerationとVoygerです。
公開テンプレート
では早速IRCサーバーを超高速起動してみましょう。起動前に準備するものは下記2点です:
- KeyPair
- ngIRCd サーバーのパスワード
まず、AWS Management Consoleにログインし、EC2管理画面を開き、KeyPairを用意します。新規作成する場合はKeyPair→[Create KeyPair]でKey pairファイルを作成しておきましょう。
また、サーバーにログインする際のパスワードを決めておきます。それでは IRCサーバーを起動してみましょう
上記ボタンをクリックすると、AWS Management Consoleが開き、下記のようにテンプレートが指定された状態で表示されます。「Continue」ボタンをクリックします。
テンプレートを起動すると、入力パラメータとして3つ求められます。IRCパスワード、インスタンスタイプ、キーペアです。
- IRCPassword:IRCのパスワードです。任意の値を指定できます。初期値は111です。
- Instance Type:初期値はt1.micro。サイズを変更する必要はあまりないかと思います。
- KeyName:前の手順で用意したKeyPairの名前を指定します。
パラメータを入力したら、「Continue」ボタンをクリックします。Tagを指定する画面はそのまま「Continue」ボタンをクリックします。
確認画面が表示されるので、「Continue」ボタンをクリックします。
スタックが作成されますので、暫く待ちます。スタック作成が完了すると、[Outputs]タブの欄に[IRCURL]が表示されるので、IPアドレスの部分をコピーしておいて下さい。
LimeChatからのアクセス(Windows)
それではWindowsからチャットサーバーにログインしてみましょう。
今回はチャットクライアントとしてLimeChatを利用します。
LimeChatを起動したら、サーバーを追加しましょう。
メモっておいたチャットサーバーのIPアドレスとパスワードを指定します。また、ニックネーム、ログイン名も指定し、[OK]ボタンをクリックしましょう。
サーバーが作成できたので、サーバーを右クリックし、[接続]を選択してサーバーにログインします。
次に、チャンネルを作成します。チャットの部屋ですね。
チャンネル追加画面が表示されるので、チャンネル名を指定します。チャンネル名は#から始めます。最後に[OK]ボタンをクリックします。
チャンネルができたら、チャンネルを右クリックし、[入る]を選択しチャンネルに入ります。
あとは他のユーザーが同様の手順でチャンネルに入ればチャットが出来ます!
まとめ
AWS CloudFormationビッグバンテンプレート、8日目をお送り致しました。チャットサーバーが超高速で起動して、すぐに利用することが出来ました。
明日9日目のテンプレートにも乞うご期待!!!