【レポート】実例に学ぶ Windows on AWS が選ばれる理由 #AWSSummit

2019.06.12

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こんにちは、崔です。 AWS Summit Tokyo 2019 初日のF1-06のセッションである 「実例に学ぶ Windows on AWS が選ばれる理由」のレポートをお届けします。

昨今、多くのお客様が、Windows Server 、 SQL Server、 Oracle DB 上のエンタープライズアプリケーションの移行先として、AWS を選択されています。本セミナーでは、実例をもとに、Windows on AWS が選ばれる理由についてご紹介いたします。

スピーカー

アマゾンウェブサービスジャパン 山本修平様

Windows Serverのクラウド化市場動向

AWSクラウドにおけるWindowsインスタンス

57.7%:Windowsサーバをクラウド化する際に、AWSを選択している割合(グローバル 493%:日本におけるEC2のエンタープライズ顧客数の成長率(5年前と比べて

既存Windowsシステムに対するお客様の要望TOP10

  • クラウド化によるコスト削減・可用性・堅牢性の向上
  • データセンターの契約更新、HW更新に合わせたクラウド化
  • Windows Server 2008/R2とSQL Server 2008/R2のEOS対応
  • クラウド移行に伴い、脱Windows(最適化)を進めたい
  • 既存ライセンス契約の見直しによるコスト削減
  • 既存Active DirectoryとのID連携
  • WindowsファイルサーバやVDI基盤のクラウド移行
  • データベースのクラウド移行
  • SAPシステムのクラウド移行
  • ISVアプリケーションのクラウド化

Windows on AWSを選ばれたお客様の声

お客様の声 その1

結果として多くのお客様がAWSを選択

  • 元よりAWSをメインのクラウドサービスとして利用する中、Windowsのために他を検討することは、コスト・運用・手続き・人材確保の面から現実的ではない
  • 一部の塩漬けシステムのために、IT戦略上重要なクラウドサービスを選定すべきではない。あくまで総合的にAWSを選択。
  • マネージドサービス・サーバーレス・データベース最適化など幅広い選択肢

お客様の声 その2

Windows Server 2008/R2の脆弱性パッチ提供延長について

  • ミドルウェアや運用管理製品のサポートは延長されないので、結局バージョンアップは必要
  • クラウド化する工数があるなら、合わせてバージョンアップしてしまった方が良い
  • 優先度を決めて順次バージョンアップを進める方が妥当
  • AWSに移行するだけでもセキュリティは高まるため、3rdParty製のセキュリティ製品と組み合わせて更にセキュリティレベルを強化する
  • 一時的処理として、オンプレミスのWindows Server 2008/R2に有償で延長サポートを適用すれば良い

お客様の声 その3

コストについて

  • クラウドへ移行後も、従来のライセンスを持ち続ける事は避けたい
  • AWSからのオファリングを踏まえてコスト効果を検討すべき
  • クラウド化に伴い既存ライセンスの最適化(見直し)が必要

Windows on AWSの5つの価値

1.複雑かつ無駄なライセンスコストのスリム化

  • AWSの組み込みライセンス
  • AWSアカウントに統合
  • 従量課金/CAL不要
  • 需要に応じた費用の最適化
  • AWSによるライセンス管理
  • Windows ServerおよびSQL Serverが対象
  • ライセンスの持ち込み
  • マイクロソフトとの別途契約
  • 契約によるライセンス課金
  • ソフトウエアライセンス費用の最適化
  • お客様によるライセンスとコンプライアンスの管理

AWSではBYOLに対応したテナントタイプを用意。 場合により、組み込みライセンスを採用した方が様々な点でお客様にメリットがある。

  • EC2インスタンスのCPU最適化オプション
  • 新規インスタンスの作成時に指定するvCPUの数をカスタム化し、vCPUベースのソフトウエアライセンスをBYOLする際、最適化が可能
  • 高メモリ容量、高ストレージ容量、高I/O帯域幅が必要な半面、高いCPUパワーを必要としない場面で有効
  • クラウド化に向けたTCOアセスメントサービス
  • AWSクラウドエコノミクス
  • 過剰なCPUスペック等を判断
  • AWS License Manager
  • BYOLライセンスの管理とコンプライアンスの徹底
  • Windows ServerとSQL ServerのBYOL管理

2.高度な可用性と堅牢性の向上

  • 21リージョン 66AZ
  • さらに4つのリージョンを予定
  • ほぼ全てのサービスでAZを利用可能
  • 高度な可用性アーキテクチャ
  • 透過的メンテナス
  • 多くのパッチやアップグレードをインスタンスに対して透過的に適用する独自のアーキテクチャ
  • セキュリティメンテナスのリブート最小化
  • Thin Hypervisor-Nitro
  • ベアメタルと変わらないパフォーマンスを提供する軽量ハイパーバイザーを提供
  • AWS Graviton
  • ProcessorとFirmwareを独自設計/開発し、特定インスタンス向けに展開することで、耐障害性を向上

3.サポートと移行手段の充実

  • AWSのサポートサービス
  • 24/7日本語対応
  • 電話、チャット、メールが利用可能
  • 初期応答時間はEnterpriseで15分以内、Businessで1時間以内
  • CloudWatchによる性能監視、追跡管理、CloudTrailによる操作履歴ログ取得
  • 様々なシステム管理、標準化、自動化の機能が充実
  • 移行手段の充実
  • VM Import/Export
  • AWS Server Migration Service
  • AWS Database Migration Service
  • CloudEndure
  • データベース移行の幅広い選択肢
  • Microsoft SQL Server 2008にAWSを使用する理由

4.豊富な実績

5.ビジネスの俊敏性向上

  • 2018年だけで1957件の機能改善強化
  • Amazon FSx for Windows File Server の提供開始
  • VMWare Cloud on AWS ユースケース

まとめ 5つの価値

1.複雑かつ無駄なライセンスコストのスリム化 2.高度な可用性と堅牢性の向上 3.サポートと移行手段の充実 4.豊富な実績 5.ビジネスの俊敏性向上

感想

非常に多くのお客様において、Windows ServerやSQL Serverの移行先としてAWSが選択されているようです。 AWSへ移行するにおいて、ライセンスコストのスリム化、可用性と堅牢性、移行手段の充実、豊富な実績等が非常に心強いのではないでしょうか。 Windowsの移行を考えている方は、AWSを移行先として検討してみてはいかがでしょうか?