[EBS] スナップショット費用の大幅値下げと、IOPS予約EBSに仕様変更がありました

2016.08.12

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はじめに

AWSチームのすずきです。

2016年8月11日、ニューヨークで開催されているAWSサミットの場で、EBSの利用費用の値下げとなる発表がありましたので、 紹介させていただきます。

Amazon Elastic Block Store (EBS) Update – Snapshot Price Reduction & More PIOPS/GiB

EBSスナップショット費用の値下げ

EBSはスナップショットを取得し、高い堅牢性を有すS3に保存する事が可能です。 S3に保存されたデータ量に応じた費用が発生しますが、その単価が47%の値下げとなり、 従来1ヶ月1GBあたり0.095$から0.05$で利用出来るようになりました。

旧価格

  • 2016年4月

ebs-pricedown-201608-01

新価格

  • 2016年8月

ebs-pricedown-201608-02

  • EBSスナップショットの単価、2016年8月現在、US(バージニア)と東京は同じです。

プロビジョニングIOPS(io1)

高いIOPSが安定して求められる、データベースなどのストレージとして利用される事の多いプロビジョニングIOPSのEBS、 確保容量1GiBあたりのIOPS性能が30IOPSから50IOPSに向上しました。

従来、3000 IOPSを必要とした場合には、100GiB以上のEBS容量を確保する事が必要でしたが、 最低容量が60GiBで済むようになりました。 格納するデータが多くないが、高いIOPSを必要とする場合、利用費の抑制が期待できます。

月額費用例(io1)

容量あたり

  • $0.142 × 100 (GiB) = 14.2 $
  • $0.142 × 60 (GiB) = 8.52 $

IOPSあたり

  • $0.074 × 3000 (IOPS) = 222 $

まとめ

EBSのスナップショット、AZ障害などのAWS基盤障害だけでなく、オペミスなどで破損したシステムの復旧に有効です。 今回の値下げによりシステムバックアップとしてより気軽に利用出来るようになりました。

スナップショットの自動取得を実現するCloudFormationテンプレートは、以下のブログにて公開させて頂いています。

また、弊社のAWS請求代行サービス(メンバーズ:フルサポートプラン)では、 バックアップサービスとして、スナップショット(AMI)の定期取得や、リージョン間コピーも提供させて頂いております。 こちらもあわせてご活用頂ければと思います。