[アップデート] EC2 M5/R5 のインスタンスに新しいサイズ 8xlarge/16xlarge が追加されました!

2019.06.28

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こんにちは、菊池です。

地味ですが嬉しいアップデートです。Amazon EC2のM5/R5ファミリー(m5/m5a/m5d/r5/r5a/r5d)のインスタンスサイズに新しい選択肢が増えました。

 追加されたインスタンス

今回追加されたインスタンスタイプは以下の通りです。なお、利用料は東京リージョンにおけるLinuxでのオンデマンド時間単価です。

M5

インスタンスタイプ vCPU メモリ ストレージ EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 利用料
m5.8xlarge 32 128 EBSのみ 5Gbps 10Gbps $1.984/時間
m5a.8xlarge 32 128 EBSのみ 3.5Gbps 最大10Gbps $1.792/時間
m5d.8xlarge 32 128 2 x 600 NVMe SSD 5Gbps 10Gbps $2.336/時間
m5.16xlarge 64 256 EBSのみ 10Gbps 20Gbps $3.968/時間
m5a.16xlarge 64 256 EBSのみ 7Gbps 12Gbps $3.584/時間
m5d.16xlarge 64 256 4 x 600 NVMe SSD 10Gbps 20Gbps $4.672/時間

R5

インスタンスタイプ vCPU メモリ ストレージ EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 利用料
r5.8xlarge 32 256 EBSのみ 5Gbps 10Gbps $2.432/時間
r5a.8xlarge 32 256 EBSのみ 3.5Gbps 最大10Gbps $2.784/時間
r5d.8xlarge 32 256 2 x 600 NVMe SSD 5Gbps 10Gbps $2.336/時間
r5.16xlarge 64 512 EBSのみ 10Gbps 20Gbps $4.864/時間
r5a.16xlarge 64 512 EBSのみ 7Gbps 12Gbps $4.384/時間
r5d.16xlarge 64 512 4 x 600 NVMe SSD 10Gbps 20Gbps $5.568/時間

いずれも、すでに東京リージョンで利用可能になっています。

なにがうれしいの?

要は、ただインスタンススペックのバリエーションが増えただけなんです。今回のアップデートにより、例えばM5のインスタンスサイズは以下のようなラインナップになりました。

インスタンスタイプ vCPU メモリ EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 利用料
m5.large 2 8 3.5Gbps 最大10Gbps $0.124/時間
m5.xlarge 4 16 3.5Gbps 最大10Gbps $0.248/時間
m5.2xlarge 8 32 3.5Gbps 最大10Gbps $0.496/時間
m5.4xlarge 16 64 3.5Gbps 最大10Gbps $0.992/時間
m5.8xlarge 32 128 5Gbps 10Gbps $1.984/時間
m5.12xlarge 48 192 7Gbps 10Gbps $2.976/時間
m5.16xlarge 64 256 10Gbps 20Gbps $3.968/時間
m5.24xlarge 96 384 14Gbpc 25Gbps $5.952/時間

これまで、m5.4xlargeで不足する場合に次に選べるのは3倍のスペックのm5.12xlargeでした。当然その分、利用費も3倍になってしまっていました。m5.4xlargeではちょっと不足してしまう場合にいきなり3倍のインスタンスサイズになるので、それでは過剰すぎるってこともありました。C5などの他のインスタンスファミリーを使う手もありますが、そうするとリザーブドインスタンスの融通が効かなくなったりと、別の悩みも出てきます。

今回のアップデートで間にm5.8xlargeが登場しましたので、m5.4xlargeからのアップグレードパスとしての選択肢が増えたことなり、より最適なスペックを選択可能になります。

さいごに

M5/R5系ファミリーの新しいインスタンスサイズについて紹介しました。

選択の幅が広がりますので、適切なインスタンスを利用することで、コスト/パフォーマンスを最適化させましょう。