Glacierの取り出し中に復元速度を変更できるようになりました #reinvent
Amazon Glacierに保存されたデータには、リアルタイムでアクセスできません。復元をリクエストしてから、リクエストで指定した期間中にオブジェクトの一時コピーが利用できるようになるまで待ちます。 復元のオプションとして3つあり、使用可能になるまでの時間と価格が異なります。
- 一括取得:通常は5~12時間以内に使用可能になります
- 標準取り出し: 通常は 3~5 時間以内に使用可能になります
- 迅速取り出し: 250MB以下の取り出しの場合、通常は1~5分以に使用可能になります
今回のアップデートで、データの復元中により早いオプションに変更できるようになりました!
Glacierにデータを保存する
検証のためにGlacierにデータを保存します。 S3コンソールを使うとファイルのアップロード時に、ストレージクラスを選択できます。 Glacierを選択し、アップロードします。
ストレージクラスがGlacierと表示されれば、問題ありません。
Glacierからデータを復元する
Glacierに保存されたファイルはそのままではダウンロードできません。 ダウンロードボタンが非アクティブになっています。
復元をリクエストします。 ファイルを選択し、アクションから復元します。
一番時間はかかるが、コストの安い一括取得でリクエストしてみました。 コピーを利用可能な日数は1日にしました。
復元が進行中になります。
復元中にオプションを変更する
このまま5~12時間待っても良いのですが、オプションを変更してみます。 ファイルを選択し、アクションからGlacierの復元を選びます。
迅速取り出しにアップグレードします。
1分ほどでダウンロードボタンがアクティブになり、ダウンロードが可能になりました! また復元の有効期限が表示されます。期限までにダウンロードします。
おわりに
Glacierに保存されたデータの復元中により早いオプションに変更できるようになりました。 遅いオプションへの変更は出来ません。 復元をリクエストしたあとで、より早く復元したくなった場合などに使えると思います。