Red Hat Enterprise Linux 5.9にClamAVを導入する
こんにちは、せーのです。最近オープンソースのアンチウイルスソフトウェアであるClamAVをちょこちょこいじっていまして、今回はこのClamAVをちょっと古めのRHELであるRHEL5.9に入れてみたいと思います。
ポイント
前回佐々木がClamAVをAmazon Linuxに入れるという記事を公開しました。今回はこの記事のスピンオフにあたります。基本的なインストールは変わらずyumで入れていくわけですが、多少入れるのにコツが必要なので、その違いを中心にご紹介します。
やってみた
まずRHEL5.9のEC2を立ち上げます。RHEL5.9のAMIは調べた所「ami-1130be10」のようなのでこちらを使います。今回はテストなのでインスタンスタイプはt1.micro,EBS容量等も最低にしておきます。
立ち上がりましたらSSHで早速ログインします。RHELなのでec2-userではなくrootでのログインになりますので間違わないように。 早速yum updateをしてclamAVを入れようとしましたが、パッケージがないようです。
yum install clamav clamav-update -y ...... No package clamav available
RHEL5 / 6にはClamAVは適用されていないためEPEL経由で入れる必要があるんです。ということでEPELを入れてもう一度チャレンジしてみます。
# wget http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/5/x86_64/epel-release-5-4.noarch.rpm # rpm -ivh epel-release-5-4.noarch.rpm
これでパッケージが入りました。次にEPELのProtect Base Packagesやコアパッケージをyumに入れます。
# yum install yum-protectbase.noarch
これで準備OKです。改めてClamAVをインストールします。
# yum install clamav clamav-update
無事インストールが完了しました。データベースを更新するまではAmazon Linux版と同じなのですがRHEL版はcronの自動登録をしてくれませんでした。 そこでcron登録を手動で行います。
# vi /etc/freshclam # freshclam # vi /etc/crontab
... ... # Update ClamAV database 0 01 * * * /usr/bin/freshclam ... ...
スキャン方法はAmazon Linuxと変わりません。
まとめ
今回は針の穴を通すようなピンポイントなTipsでした。どこかの誰かに届くことを願っています。 実はClamAVのネタはもう少しあるので徐々に吐き出していきたいと思います。