【 参加レポート】JAWS-UG コンテナ支部 #15
こんにちは。AWS Loft大好きKyoです。
JAWS-UG コンテナ支部 #15 @AWSセミナールーム に参加してきたのでレポートします。
セッション
懐かしのツイートと振り返るAWS コンテナサービスアップデート
Speaker: トリ / Amazon Web Services Japan
- AWSのSAにして、コンテナ支部のオーガナイザー
- 2018年11月〜現在の自身のツイートと共にコンテナ関係のサービスのアップデートを振り返る
- AWS コンテナロードマップ
- なお、最もいいね!されたツイートはこちら
そういえば、Amazon EKS の正式名称が改称されて、今日から "Amazon Elastic Kubernetes Service" になってます!
(え、元ですか?元は "Amazon Elastic Container Service for Kubernetes" でした)https://t.co/7lts6KkvR3
— ポジティブな Tori (@toricls) 2019年6月19日
Amazon ECSの開発環境を動的に管理するツールを作ってみました
Speaker: プログラミングヤクザ / サイバーエージェント
開発環境の元の姿: devXX方式
- 既存環境をどんどんコピーしていく(dev00を元に、dev01,dev02...)
- おそらくよくある方式
- メリット
- 学習コスト、導入コストほぼゼロ!
- デメリット
- 環境の利用についてチャットによる原始的コミュニケーション
- 乱立し、かさむ環境(インスタンス)コスト
- (昔作った環境を使い続けることにより)開発環境が本番環境と乖離してしまう
あるべき姿: 動的devXX方式
- devXX方式のメリットを継承しつつ、デメリットを解消する
- コスト最適化しつつ自動化
- 1環境のライフサイクルを考える
- 1PR = 1環境
- PR作成により環境を作成し、クローズorマージで削除
動的devXX方式を実現するためのツール eden
- ECS Dynamic Environment Manager
- リファレンスとなるECS Serviceをコピーする
- create/deleteの2コマンドのみ
- シンプルなCLIとREST風(not RESTful)
- ALB, lambdak ,flaskでできており、コードは全部で1300行くらい
- タップル誕生ですでに使われている
- OSSとして公開されており、今後どんどん進化する予定
Fargate運用物語 ~ 本当にコンテナで幸せになりますか? ~
Speaker: 曽根 壮大 / オミカレ
はじめに結論
- EC2できるならEC2, EC2で困ってるならコンテナ
- EC2よりFargateを使いたい、使いたいから使う
- これはだめ。根拠がないと辛みを重ねるだけ
- ミドルウェアは選定理由があるはず
EC2で辛かったこと
- AMI, Ansibleの管理
- 手元の環境との乖離
- deployの複雑さ
- 複雑になるとどんどんオートスケールの起動が遅くなる(起動に5分とかいるのでサービスが落ちる
- Ansibleをちゃんと設計していることは稀。スタートアップだととくにそう
- Ansibleは便利だが、頻繁に環境に手を入れるならコンテナが向いている。一方、固まったものにはAnsbile
Fargateで辛かったこと
- 最初の環境構築
- トラブルシューティング
- ネットワークのデバッグが大変
- 気軽にpingやcurlが打てない
- ログ
- CloudWatch Logsで気軽に取れない
- しっかりやろうと思うとfluentd
- モニタリング
- パフォーマンス計測が甘かった
- 大事な時に、コンテナはすでに死んでいていない
- フルマネージド故にできないこともある
- 実務経験がある人がチームにいることは重要
- オートスケールはかんたんだけど、増えるより落ちるほうが早い場合に困る
Fargateでよかったこと
- デプロイが楽に
- 運用が回りだせば得るものは多い
- 本番にあるコンテナ全て同じ
- ロールバッグがかんたん
- デプロイに対する心理的安全性
- 開発環境の複製がかんたん
- CI/CD環境がよりかんたんに
まとめ
- 自分たちの解決したい問題のスコープを大事にする(自分たちは何をしたいか
- コンテナなら仕組み化が重要(ステートを持たないから仕組み化しやすい
- 全体じゃなくても一部から使うことでもメリットはある(開発環境でdockerとか
- 運用のことを考えよう
How Fast can your Fargate Scale?
Speaker: Pahud Hsieh / Amazon Web Services
オラオラスケールアウトするマンの図 #jawsug_ct pic.twitter.com/rSf2SX9FAw
— ポジティブな Tori (@toricls) 2019年8月29日
- 台湾AWSのサーバレス系SA
- サーバレス、コンテナ、CDKあたりが得意
- 遅いと言われるFargateのscaleを高速にやるデモ
- abコマンドで負荷をかけ、5秒でscale
- Step Functionsとの組み合わせがキモっぽい
- CDKでStep Functions書くの良さそう(通常の多量のJSONはつらそうだ。。
所感
個人的には壮大さんの発表の印象が大きかったです。
自分含め技術が好きな人間は多かれ少なかれ「使いたいから使う」に陥りがちだと感じており、ビジネスにおいては「達成したいことは何か」「そのためのベストな方法は?」という思考を持ち続けなければ、と感じました。 (...それでもやっぱり気にはなるので、ビジネス以外のところでガシガシ使ってみて、採用する理由が見つけらればビジネスでも使うようにしたいw)
ちなみに今回初めてコンテナ支部へ参加したのですが、濃密であっという間の二時間でした。Chimeによるリモート枠もあったので、遠方の方にもおすすめです!