EC2系リソースIDが2018年7月から長くなります

2018.01.14

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3行まとめ

  • 2018年7月からEC2/EBS/VPCの新規リソースIDが8桁から17桁に増えます。
  • 2016年時と同じフォーマット変更がより多くのリソースにも適用されます。
  • 発行済IDへの影響はありません。

2016年のリソースIDフォーマット変更

2015年11月にEC2系の一部リソースの新規リソースIDが8桁から17桁に増えることが発表されました。

https://aws.amazon.com/blogs/aws/theyre-here-longer-ec2-resource-ids-now-available/

この際は以下の4リソースだけが影響を受けました。

  • instance
  • reservation
  • volume
  • snapshot

移行期間中はオプトインで新しいIDフォーマットを選択でき、当初予定の2016年12月上旬に、新フォーマットに移行完了しました。

(今回)2018年のリソースIDフォーマット変更

前回は4種類のリソースだけが影響を受けましたが、今回はEC2/EBS/VPCのリソース全般が影響を受けます。

2016年に先行して一部のリソースIDが17桁に移行し、今回は残りのEC2系のリソースが同じ桁数に追従する形となります。

今回影響を受けるリソース一覧(27個)を列挙します。

  • bundle
  • conversion-task
  • customer-gateway
  • dhcp-options
  • elastic-ip-allocation
  • elastic-ip-association
  • export-task
  • flow-log
  • image
  • import-task
  • internet-gateway
  • network-acl
  • network-acl-association
  • network-interface
  • network-interface-attachment
  • prefix-list
  • route-table
  • route-table-association
  • security-group
  • subnet
  • subnet-cidr-block-association
  • vpc
  • vpc-cidr-block-assocation
  • vpc-endpoint
  • vpc-peering-connection
  • vpn-connection
  • vpn-gateway

※アルファベット順

VPC ID の場合 vpc-1234abc0” だったのが vpc-1234567890abcdef0” のように変わります。

事前検証について

前回と同じく、今回もオプトインで正式移行前に新フォーマットを試すことが出来ます。

AWS Compute Blog によると、管理画面やAPIでのオプトイン設定を2018年1月から提供予定とありますが、現時点(2018/01/13)ではそのような機能は見当たりません。

※ 2016年時のオプトイン機能のまま

2018/02/12 にオプトイン機能が提供されました。詳細は次のブログを参照下さい。

2018年7月から始まる長いリソースIDのオプトイン機能が提供されました

CLI/SDK のアップデートについて

2016年のアップデートでは一部の SDK/CLI でアップグレードが発生しました。

2016年に導入される長いリソースIDへの仕様変更に伴う各種AWS SDK / CLIのバージョンアップについて

現時点では、同様のアップグレード作業は案内されておりません。

まとめ

2年ぶり2度目のリソースIDの桁数増加が発生します。 新フォーマットの対象となるリソースの種類が2016年時から増えるだけのため、実質的な影響は前回ほど大きくないのではないかと思います。

2018年1月に提供予定のオプトイン機能により、正式移行前に新フォーマットを試せます。 リソースIDを解析・保存するなどして活用されている場合は事前検証をお勧めします。

参照