[速報]EC2の新しいインスタンスタイプ【M6g/R6g/C6g】が発表されました #reinvent

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はじめに

本日、AWS re:Invent 2019のメインイベントの1つである、Keynote by Andy Jessyが開催されました。

毎年多くのアップデートが行われますが、その中で一番最初に、EC2の新しいインスタンスタイプ【M6g/R6g/C6g】が発表されました!

M6g/R6g/C6gインスタンス

M6g/R6g/C6gは、AWSがカスタムして提供するArmベースのCPUであるGraviton、その新世代であるGraviton2を採用したインスタンスタイプです。

旧インスタンスタイプであるM5/C5/R5と比較して以下のようなvCPUの性能向上がベンチマーク結果として表れているとのこと。

  • SPECjvm® 2008: +43% (estimated)
  • SPEC CPU® 2017 integer: +44% (estimated)
  • SPEC CPU 2017 floating point: +24% (estimated)
  • HTTPS load balancing with Nginx: +24%
  • Memcached: +43% performance, at lower latency
  • X.264 video encoding: +26%
  • EDA simulation with Cadence Xcellium: +54%

今回提供されるのは以下のインスタンスタイプ。

  • 汎用化インスタンス(M6g and M6gd) – 1-64 vCPUs、最大256GiBのメモリ、最大25Gbpsのネットワーク
  • CPU最適化インスタンス(C6g and C6gd) – 1-64 vCPUs、 最大129GiBのメモリ、最大25Gbpsのネットワーク
  • メモリ最適化インスタンス(R6g and R6gd) – 1-64 vCPUs、最大512GiBのメモリ、最大25Gbpsのネットワーク

M6g/R6g/C6gインスタンスは今後Amazon EMR、ELB、Amazon ElastiCacheなどのサービス基盤でも使われるそうです。なお、現時点ではM6g/R6g/C6gインスタンスはComing soonであり、詳細は2020年に情報が公開されるとのこと。ただし、M6gインスタンスについてはプレビュー申し込みが開始されました。

さいごに

今年はX86系のインスタンスが発表されませんでした。今後はGravitonベースが増えるのでしょうか?6g系列のインスタンスは非常にパワフルで、更にヘビーなワークロードで活躍してくれそうです。リリースが楽しみですね!