[EC2] 新しい I/O 最適化インスタンス I3en が登場しました

[EC2] 新しい I/O 最適化インスタンス I3en が登場しました

Clock Icon2019.05.09

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こんにちは、菊池です。久々のブログ投稿です。

本日(日本時間2019年5月9日)、新しいEC2インスタンスタイプとして、I/O最適化のI3enが登場しました。

I3enインスタンス

I3enインスタンスは、I/O性能に特化したEC2のインスタンスタイプで、高いI/O性能(ストレージ/ネットワーク)と大容量のNVMe SSDのインスタンスストレージが特徴です。2年ほど前に、I/O最適化インスタンスとしてI3インスタンスが登場していましたが、今回新たに登場したI3enでは、インスタンスストレージ容量と最大I/O性能が大幅に強化されています。

「i3」新しいストレージ最適化インスタンスが利用可能になりました

今回登場したI3enのスペックは以下の通りです。オンデマンド利用費は、バージニアリージョンでLinuxの場合です。

インスタンス vCPU メモリ(GiB) インスタンスストレージ EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 オンデマンド利用費
i3en.large 2 16 1 x 1.25 TB 最大 3,500 Mbps 最大 25 Gbps $ 0.226 /時間
i3en.xlarge 4 32 1 x 2.50 TB 最大 3,500 Mbps 最大 25 Gbps $ 0.452 /時間
i3en.2xlarge 6 64 2 x 2.50 TB 最大 3,500 Mbps 最大 25 Gbps $ 0.904 /時間
i3en.3xlarge 12 96 1 x 7.5 TB 最大 3,500 Mbps 最大 25 Gbps $ 1.356 /時間
i3en.6xlarge 24 192 2 x 7.5 TB 3,500 Mbps 25 Gbps $ 2.712 /時間
i3en.12xlarge 48 384 4 x 7.5 TB 7,000 Mbps 50 Gbps $ 5.424 /時間
i3en.24xlarge 96 768 8 x 7.5 TB 14,000 Mbps 100 Gbps $ 10.848 /時間

また、従来のI3インスタンスと比較してどれだけスペックが異なるか、同じlargeサイズで比較してみます。

インスタンス vCPU メモリ(GiB) インスタンスストレージ EBS帯域幅 ネットワーク帯域幅 オンデマンド利用費
i3en.large 2 16 1 x 1.25 TB 最大 3,500 Mbps 最大 25 Gbps $ 0.226 /時間
i3.large 2 15.25 1 x 0.475 TB 425 Mbps 最大 10 Gbps $ 0.156 /時間

従来のI3と比較し、I3enではインスタンスストレージの容量、EBS帯域幅、ネットワーク帯域幅が大幅に向上しています。その分、利用費も高く設定されていますが、インスタンスストレージの容量単価としてはだいぶリーズナブルになっています。I3を使っていて、ストレージ容量やI/O性能の要求により上位のインスタンスタイプを使用している場合には、I3enの下位インスタンスタイプに変更することでコストダウンも可能になるでしょう。

利用可能リージョン

現時点で利用可能なリージョンは以下の通りです。

  • バージニア(us-east-1)
  • オレゴン(us-west-2)
  • アイルランド(eu-west-1)

I3enを起動する

実際に、I3enインスタンスを起動してみました。リージョンはバージニア、OSはAmazon Linux 2を選択しています。

インスタンスタイプの選択で、I3enが利用可能になっています。i3en.largeを選びました。

ストレージの割り当てで、デフォルトでNVMe SSDストレージが付与されていることがわかります。

CPU情報

CPU情報です。従来のI3とモデルが異なるようでした。

$ cat /proc/cpuinfo
processor		: 0
vendor_id		: GenuineIntel
cpu family	: 6
model			: 85
model name	: Intel(R) Xeon(R) Platinum 8175M CPU @ 2.50GHz
stepping		: 4
microcode		: 0x200005a
cpu MHz			: 3454.281
cache size	: 33792 KB
physical id	: 0
siblings		: 2
core id			: 0
cpu cores		: 1
apicid			: 0
initial apicid	: 0
fpu			: yes
fpu_exception	: yes
cpuid level	: 13
wp			: yes
flags			: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ss ht syscall nx pdpe1gb rdtscp lm constant_tsc rep_good nopl xtopology nonstop_tsc cpuid aperfmperf tsc_known_freq pni pclmulqdq ssse3 fma cx16 pcid sse4_1 sse4_2 x2apic movbe popcnt tsc_deadline_timer aes xsave avx f16c rdrand hypervisor lahf_lm abm 3dnowprefetch invpcid_single pti fsgsbase tsc_adjust bmi1 hle avx2 smep bmi2 erms invpcid rtm mpx avx512f avx512dq rdseed adx smap clflushopt clwb avx512cd avx512bw avx512vl xsaveopt xsavec xgetbv1 xsaves ida arat pku ospke
bugs			: cpu_meltdown spectre_v1 spectre_v2 spec_store_bypass l1tf
bogomips		: 5000.00
clflush size	: 64
cache_alignment	: 64
address sizes	: 46 bits physical, 48 bits virtual
power management:

ストレージ

追加のNVMeストレージが割り当てられています。起動したままの状態ではマウントされてませんので、必要に応じてファイルシステムの作成・マウントをしましょう。

$ lsblk
NAME          MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
nvme1n1       259:0    0  1.1T  0 disk
nvme0n1       259:1    0    8G  0 disk
├─nvme0n1p1   259:2    0    8G  0 part /
└─nvme0n1p128 259:3    0    1M  0 part

最後に

新たに登場した、I3enインスタンスをご紹介しました。EC2のインスタンスタイプもかなりバリエーションが増えていますので、最適なインスタンスタイプを選択することで、性能向上やコストの最適化が見込まれます。

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