EC2やFargateが最大72%割引となる新しい料金モデル「Savings Plans」がリリースされました

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AWSチームのすずきです。

2019年11月7日、AWSのEC2やFargateのオンデマンド料金が 最大72%割引で利用できる新しい料金モデル 「Savings Plans」 がリリースされました。

その概要と、従来のリザーブドインスタンス(RI)との比較について紹介させていただきます。

New – Savings Plans for AWS Compute Services

概要

1年、または3年間の期間で、1時間あたりの利用費をコミットする事により、 コミット分を割引価格で利用する事が可能になりました。

AWSコンソール

EC2ダッシュボードに、「Savings Plans」のメニューが追加されています。

コミットメント

1時間あたりの利用費を登録します。

購入コミットメントの最小単位は「$0.001」。

最小コミットのSavings Plans を「期間3年」「全額前払い」で購入した場合、$26.28 の初回請求が発生します。

「$0.001」の最小コミットメントを購入した環境で 「t3.nano」 (1時間あたりのオンデマンド料金$0.0068)を1台、60分利用した場合、 「Savings Plans」で18分の利用が相殺され、残りの42分をオンデマンド料金で利用する事になります。

Savings Plans

3年全額前払い、1時間$0.072 をコミットした場合、 r5.large (Unix/Linux、東京リージョン) を3年間、初回請求の$630.72 で利用できます。

「Savings Plans」 のコミットは柔軟性があり、異なるインスタンスファミリー、リージョン、OS、EC2/Fargate の区別なく割引対象とする事が可能です。

「R5」から「M5」など現行インスタンスファミリーへの変更だけでなく、今後リリースされる可能性のある新インスタンスへの変更、 Linux、WindowsのOSや、システムの稼働リージョンの変更、 更にEC2からFargateへの移行があった場合も、コミット分を転嫁する事が可能です。

EC2 インスタンスの Savings Plans

インスタンスファミリー、リージョン、EC2からFargateへの変更の必要がない場合、 EC2 インスタンス用の「Savings Plans」を選択する事で、より高い割引率となります。

RIとの比較

3年、全額前払いで、「EC2 インスタンスの Savings Plans」と、リザーブドインスタンスを比較した場合、 3年間の利用費はほぼ同額となります。

EC2 インスタンスの Savings Plans

Pricing with Savings Plans

金額: $1,576.80

リザーブドインスタンス (スタンダード)

SIMPLE MNTHLY CALCULATOR

金額: $1,577

比較表

変更要素と望ましい料金プラン、割引率(3年/全額前払/R5インスタンス/東京リージョン/Linux)を一覧にしました。

3年

サービス インスタンスファミリー変更 インスタンスサイズ変更 OS変更 リージョン変更 テナンシー変更 キャパシティ確保 お勧め料金プラン 割引率
EC2 しない 可能性あり 可能性あり しない 可能性あり しない EC2 Instance Saving Plan 3年 61%
EC2 しない しない しない しない しない する(AZ指定) Standard RI 3年 61%
EC2/Fargate 可能性あり 可能性あり 可能性あり 可能性あり 可能性あり しない Compute Saving Plan 3年 53%
EC2 可能性あり 可能性あり 可能性あり しない 可能性あり しない Convertible RI 3年 53%

1年

サービス インスタンスファミリー変更 インスタンスサイズ変更 OS変更 リージョン変更 テナンシー変更 キャパシティ確保 お勧め料金プラン 割引率
EC2 しない 可能性あり 可能性あり しない 可能性あり しない EC2 Instance Saving Plan 1年 41%
EC2 しない しない しない しない しない する(AZ指定) Standard RI 1年 41%
EC2/Fargate 可能性あり 可能性あり 可能性あり 可能性あり 可能性あり しない Compute Saving Plan 1年 32%
EC2 可能性あり 可能性あり 可能性あり しない 可能性あり しない Convertible RI 1年 32%

まとめ

新しい料金プランの「Savings Plans」、1年/3年の1時間あたりの利用費のコミットのみで、 従来のリザーブドインスタンスと同等の割引利用が可能となりました。

全額前払可能が可能な場合、 1年の「Savings Plans」は215日、3年の「Savings Plans」は427日以上連続して稼働するシステムであれば、 オンデマンド料金より廉価に利用できます。

システムのライフサイクル、構成変更の可能性を考慮した上で最適な料金プランを選択し、コスト効率の良いAWS利用を実現して下さい。

参考リンク

新しいEC2割引モデル「Savings Plans」プラン別の損益分岐点を調べてみた