【レポート】オンデマンドのリモート 3D 可視化技術 (Remote 3-D Visualization On-Demand) #reinvent #EUT306
はじめに
本記事は AWS re:Invent 2017 のセッション「EUT306 - Remote 3-D Visualization On-Demand」のレポートです。
本セッションは Chalk Talk 形式で行われました。
スピーカー
- Rohan Mathews - Principal Solutions Architect, Amazon Web Services
- Nicola Venuti - Sr Solutions Architect, HPC, AWS
概要
Event page に記載されていた概要から抜粋(意訳)します:
石油・ガス産業で利用されている3D可視化技術は進化していて、初期はハイエンドのグラフィックスワークステーションを利用していたましたが、今日ではクラウドサービスの利用へ移行しつつあります。 このセッションでは、どのようにして AWS サービス群が NICE Desktop Cloud Visualization (DCV) と現行の GPU 技術を使ってスケーラビリティと低コストを実現しているかデモンストレーションします。
レポート
- 自己紹介
- 機材トラブルで開始が遅れる、トークでつなぐ(「白板にかけ」とヤジが飛ぶw)
- HDMIケーブル張り直し
- 仕方ないので質疑応答
- スピーカ自身に対して
- 石油ガス専門になるのにどのくらい勉強したか?
プレゼンテーション開始
- リモートに置くことでデータセーフになる
- 仮想ワークステーションの進化
- 各クライアントでローカルに
- 遠隔にメールでデータを送るのは大変だった
- オンプレミスの中央サーバ
- 中央サーバにリモート(専用線経由)から接続
- クラウド化(←いまここ
デモンストレーション
- us-west-1 (カリフォルニア) <-> re:Invent経由
- pixelでストリーミング
- 画面解像度は制限ない
- Linuxなら、ひとつの稼働中のOSに複数セッションを張れる
- GPU仮想化が動作する
- WindowsサーバでGPU仮想化はまだ
- Windows + eGPUなら、間接的にWindowsでも使えていることに?
- ゲーミングでも使える?
- ベーステクノロジは同じ
- DCVはストリーミングテクノロジ
- ホワイトボードを使っての説明
- g3系インスタンス推奨
- 通信データ圧縮に GPU を利用するため
- m4系等でも良い(動く)が、その場合は CPU 圧縮になる
- ネットワーク構成は柔軟
- HTTPSが通れば良い
- VPC : public でもいいし private でもいい
- 経路 : DirectConnect / VPN / インターネット
- ALBを入れてのサーバの負荷分散に対応
- ネットワーク利用状況
- 25fps 程度
- レイテンシは 30〜45msec 程度
- 帯域 : 平均して 数Mbps 〜 15Mbps
- モードを選択可能
- パフォーマンス重視 / 画質重視
- クライアント
- 軽量の専用クライアントアプリがある
- ブラウザでも使える
- タブレットもok
- ただしフルHDまで。あくまでメインはアプリ
最後に
これまでこの手の高解像度データ解析・可視化アプリケーションは「GPUが無いがためにローカルで動かさざるを得なかったアプリ」の筆頭という印象でした。eGPUはそういったアプリのクラウド化も現実にしてしまった感覚があります。
先日の InterBEE 2017 でも、動画編集ソフトのクラウド化が紹介されていました。画面書き換えが 25fps〜30fps だと現実には厳しい側面もあるかもしれませんが、今後の進化に期待したいです。
余談ですが、「Chalk Talk(チョーク・トーク)」という形式のセッションに始めて参加したのですが、普段より質疑応答が多め・スピーカーの発言をさえぎって質問が飛び交う空間はちょっと新鮮でした。