[アップデート]Route53でプライベートホストゾーンの重複ネームスペースをサポートするようになりました
はじめに
こんにちは。大阪オフィスの林です。
2019年11月22日(金)にAmazon Route 53はプライベートホストゾーンの重複ネームスペースをサポートするようになりました。公式ページはこちら
本記事では、プライベートホストゾーンに重複ネームスペースを設定してみて、設定したネームスペースに登録したDNSレコードの名前解決ができるところまで見ていきたいと思います!
もともとの制約
もともとRoute53のプライベートホストゾーンではいわゆるサブドメインのようなネームスペースを同じVPCに紐づけることが出来ませんでした。
複数のプライベートホストゾーンに VPC に関連付けることができますが、名前空間が重複することはできません。たとえば、example.com と acme.example.com の両方のホストゾーンは、どちらの名前空間も example.com で終わるため、VPC を関連付けることはできません。VPC を関連付けるプライベートホストゾーンの数に制限はありません。
今回のアップデートでこの制約が取り外されたということです!
検証してみた
- もう一度「ホストゾーンの作成」を選択します。
- ドメイン名を入力(今回は「test.local」)し、タイプから「AmazonVPCのプライベートホストゾーン」を選択後、VPCを選択します。
- 同じ手順で、重複するネームスペース(今回は「child.test.local」)を登録します。
- 同じVPC内で重複するネームスペースが登録できましたね!
- テスト用に「test.local」は「server1.test.local」というAレコードを作成しました。
- 「child.test.local」は「server2.child.test.local」というレコードを作成しました。
- 名前解決をしてみます。 問題なく名前解決できてますね!
全体まとめ
プライベートホストゾーンの重複するネームスペースのサポートにより、組織全体のネームスペースを簡単に管理できるようになりました。たとえば、会社の情シスが親のホストゾーン(company.comなど)を管理し、他の組織がサブドメイン(kaihatubu.company.comやoosakashisya.company.comなど)を管理できるようになります。権限がそれぞれの組織に移譲されているようなケースには便利なアップデートではないでしょうか!
以上、大阪オフィスの林がお送りしました!