[Storage Gateway] ファイルゲートウェイを WorkSpaces の共有ストレージとして利用する

Storage GatewayのファイルゲートウェイをAmazon WorkSpacesの共有ストレージとして使ってみました。
2018.06.25

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こんにちは、菊池です。

先日、Storage Gateway のアップデートで、SMB プロトコルによるアクセスがサポートされました。

そして、以下のエントリにてSimpleADのドメインと結合してアクセス制御ができました。

今回はその続きとして、ファイルゲートウェイをAmazon WorkSpacesの共有ストレージとして利用することを試してみます。

WorkSpacesからファイルゲートウェイにアクセスする

それでは試していきます。前提として、以下のエントリにある、SimpleAD、Storage Gatewayが起動して、Windowsインスタンスからアクセスできる状態まで準備しておきましょう。

上記の準備ができたら、以下の手順で実施していきます。

  • ディレクトリの事前準備
  • WorkSpacesの起動
  • WorkSpacesからゲートウェイへのアクセス

ディレクトリの事前準備

WorkSpacesでSimpleADを使うための事前準備です。WorkSpacesのコンソールから、起動しているSimpleADをディレクトリとして登録します。

画面にしたがって登録します。

ディレクトリの登録ができました。

次に、WorkSpacesを利用するユーザーの設定です。WindowsインスタンスからAD管理ツールで、SimpleADのユーザーを編集します。WorkSpacesを利用するためには、姓/名とメールアドレスが必須なので登録しておきます。

WorkSpacesの起動

それでは、WorkSpacesを起動します。

先ほど登録したディレクトリを選択。

ユーザーは、ディレクトリに設定したユーザーを追加します。

バンドルは利用目的にあったものを選びましょう。

実行モードも利用実態に合わせて選択します。

設定を確認して、起動します。

20分程度で起動します。

起動できたら、WorkSpacesクライアントから接続してみます。まずは登録コードを入力。

ドメインユーザーのユーザー名/パスワードでサインインします。

WorkSpacesに接続できました。

コマンドプロンプトから、ファイルゲートウェイへの接続コマンドを実行します。エクスプローラーから[ネットワークドライブの割り当て]でも可能です。

接続できました!

もちろん、書き込みできます。

書き込んだ内容は、S3に反映されます。

まとめ

新しく対応した、SMBによるファイルゲートウェイにWorkSpacesから接続してみました。

WorkSpacesで利用するドメイン環境と連携できますので、簡単に大容量の共有ストレージとして活用できそうです。WorkSpacesだけでなく、EC2で起動したWindowsインスタンスとも共有できるのが使いやすいかと思います。

一方で、ゲートウェイのインスタンスが必要など、管理性や可用性でボトルネックになることもありますので、ユースケースや要件に合わせて選択していきましょう。