[速報] AWS Transit Gateway がマルチキャストに対応しました! #reInvent

2019.12.04

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

現在、ラスベガスで AWS re:Invent2019が開催されています。

12/03の Keynote で AWS Transit Gateway のマルチキャスト対応 が判明したので、 速報として伝えます。

Transit Gateway(TGW) のマルチキャスト

正式なアナウンスは無いですが、 英語版ドキュメント最新版 に その旨が書かれているので、こちらをソースとしてお伝えします。

そもそもマルチキャストは 1本のストリームデータを複数の 受信待ちコンピュータに配信する機能です。

Transit Gateway におけるマルチキャスト の特徴は以下のとおり。

  • TGWにアタッチされたVPCの サブネット間のマルチキャストトラフィックのルーティング をサポート
  • インスタンスが複数の受信待ちインスタンスへトラフィックを送信するための マルチキャストルータとして動作

TGW マルチキャストの構成要素

TGW マルチキャストを利用するには以下を作成する必要があります。

▼マルチキャスト ドメイン (Multicast domain)

  • 他のマルチキャストネットワークとの分離 のために作成します
  • 作成時に マルチキャストルータ として動作させたいTransitGateway 選択します
  • サブネット単位 でドメイン内にメンバーを登録します

▼マルチキャスト グループ (Multicast group)

  • マルチキャストを送受信する ソースレシーバー を決定するために使用されます
  • マルチキャストグループは グループIP(224.0.0.0/4) と紐付けされます
  • ソース は グループIPを 宛先アドレスとして使用します
  • レシーバーは グループIPを パケットを受信する意思があることを知らせるために使用します
  • このグループのメンバーは EC2インスタンスにアタッチされた Elastic Network Interface(ENI) です

▼マルチキャスト ソース (Multicast source)

  • マルチキャストを送信する ENIを指定します

▼マルチキャスト グループメンバー (Multicast group member)

  • マルチキャストを受信する ENIを複数指定します

考慮点

詳細は英語版の tgw-multicast-overview の Considerations を参照ください。

1つピックアップすると、この機能は enable multicast にチェックを入れて TGW を 新規作成 しないといけません。

さいごに

コンソールを確認したところ、現在(2019/12/03) 時点でバージニア北部リージョンなど一部のリージョンで利用可能です。

もともと自由度の高い Transit Gateway ですが、マルチキャストの対応で更に設計の幅が広がりました。 その他にも Transit Gateway 関連のアップデートが発表されましたので、引き続きウォッチしていきます!