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より手軽にライブビデオソースを AWS に取り込めるデバイス「AWS Elemental Link」が GA されました!

AWS MediaServices に新サービスとして AWS Elemental Link が追加されました!
2020.04.21

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こんにちは、大前です。

なんと、AWS MediaServices に新サービスとして AWS Elemental Link が追加されました!

AWS Elemental Link

Introducing AWS Elemental Link: A Device to Send Live Video to AWS

 

Media ではなく、Elemental 兄弟が増えましたね。

早速、どういったサービスなのかチェックしていきたいと思います。

どんなサービスか

Elemental Link は、Elemental Live などと同様に物理デバイスを AWS から購入して使用するサービスです。

引用(https://aws.amazon.com/jp/medialive/features/link/)

 

機能としてはシンプルで、Elemental Link にはカメラなどのライブビデオソースが接続可能です。

Elemental Link はソースから取り込んだ映像をElemental MediaLive に転送します。

引用(https://aws.amazon.com/jp/medialive/features/link/)

 

映像について

ビデオソースは HD-SDI もしくは HDMI で接続が可能となっており、最大 1080p 60fps のビデオ出力を MediaLive に送信する事が可能です。

また、Elemental Link は接続されているネットワークの状態や帯域幅に応じて動的に調整される高度なビデオ圧縮システムを使用している為、常に高画質なビデオを送信する事が可能となっています。

監視について

Elemental Link は定期的に動画のサムネイルを生成して MediaLive に転送しており、MediaLive のマネジメントコンソールから Elemental Link の状態を監視する事が可能です。

何が嬉しいか

Elemental Link の魅力は、なんといってもその手軽さに尽きます。

必要なものは電源、ネットワーク、ビデオソースだけ

Elemental Link が届いたら、電源とネットワーク、ビデオソースを接続するだけで MediaLive に映像を転送することが出来ます。

また、ビデオソースの接続方法は HD-SDI もしくは HDMI となっている為、カメラや映像作成機器などから直接接続する事が出来ます。

出荷時点で AWS アカウントと連携済み

Elemental Link は、購入した時点で特定の AWS アカウント用にセットアップされた状態で出荷されるそうです。

Elemental Link を自身の AWS アカウントと連携させる為にあれこれする必要はなく、Elemental Link の使用開始に合わせて、MediaLive の入力ソースとして Elemental Link が使用可能になるそうです。

小型デバイス

Elemental Link は、重量として 1ポンド未満の小型デバイスです。

後述しますが、「小さい = 持ち運びし易い」である為、一時的なライブ配信会場などでの使用も期待できます。

料金

料金は以下となっています。オンプレでがっつりハードウェアを揃える事を考えると、安価なのではないでしょうか。

AWS Elemental Linkの価格は$ 995 USD(税と配送料を除く)です。さらに、MediaLive入力の価格はライブビデオに適用されます。

Elemental Link が実現すること

AWS にライブビデオソースを送信する為のインフラ管理コストが抑えられる

今まで、MediaConnect や MediaLive にライブビデオソースを送信しようとした際、カメラや映像作成機器で生成されたビデオソースを AWS に送信できる形式に変換し、送信する機器やソフトウェアが必要でした。

一般に、これらの機器は高価だったり、管理コストも多くかかる事が多いかと思います。

 

Elemental Link を使用する事によって、ライブビデオソースであるカメラや映像機器から直接 MediaLive に映像を送信する事が出来る様になる為、上記の様なハードウェアが不要となり、コスト削減が可能となるケースも出て来るかと思います。

ライブ配信会場などでの使用が可能

上述した通り、Elemental Link は 1ポンド未満の小型デバイスとなっている為、ライブ配信会場や、一時的なイベント会場へ持ち込んで使用するケースが想定されます。

電源、ネットワーク、映像ソースを接続するだけで使用可能となる手軽さもこのユースケースにフィットしているかと思います。

おわりに

AWS MediaServices の新サービスである、AWS Elemental Link が登場しました!

AWS でより手軽にライブ配信を実現する選択肢としてかなり有力なサービスなのではないでしょうか。

 

将来的には、MediaConnect とも連携が可能になったり、1080p よりも高画質な映像を送信可能になったりするのでしょうか。より幅広いケースで使用が可能になりそうで楽しみです。

 

何はともあれ、めちゃくちゃ触ってみたい気持ちでいっぱいです...!

 

以上、AWS 事業本部の大前でした。