さようならDevOps支援室、こんにちはCX事業本部
はじめに
こんにちは、CX事業本部の藤村です。2018年7月1日の入社とともに立ち上がったDevOps支援室ですが、1年目の節目の2019年7月1日をもってモバイルアプリサービス部、サーバーレス開発部、AIソリューション部と統合され、新しくCX事業本部に生まれ変わりました!
私自身、この統合についてはとてもポジティブに考えておりますが、せっかくなので無くなってしまったDevOps支援室での1年間をふりかえってみたいと思います。
やったこと
CI/CD パイプラインの構築支援
DevOps導入事例として取り上げさせて頂いたリトル・ママ様を含め、いくつかの会社様のプロジェクトにおいて、CI/CD パイプラインの構築支援を実施しました。
これらの案件は同じDevOps支援室だったかたいなか氏がプリセールス、顧客ヒアリング、パイプラインの構築、引き継ぎ、クロージングまで全てほぼ一人でやってくれていました。ありがとう!
アジャイル開発支援
一言でアジャイル開発支援と言っても、以下のように色々な支援を行ってきました。
- 弊社で受託開発している飲食店様向けモバイルアプリのスクラムマスター
- 弊社で受託開発しているメーカー様向けIoTプロジェクトのスクラムマスター
- 弊社とベトナム企業とで一緒に開発したWebアプリのアジャイルコーチ
- 自社サービスを持っている企業様へのスクラム、カンバン導入支援
- 自社サービスを持っている企業様へのリーン・スタートアップ導入支援
- スタートアップ企業様へのアジャイル導入支援
これらは同じDevOps支援室だった深澤さんと私の方で進めていた支援となります。
その他支援
他にも以下のようなプロジェクトの支援も行ってきました。
- Git、GitHub導入支援
- Kubernetes 導入コンサル
- お客様のDevOpsへの取り組みについての評価コンサル
ワークショップ
ご要望のあった企業様へは、オフィスに出張で伺ってワークショップを開催しました。
- CI/CDハンズオン
- 出張開催:3回
- 自社開催:7回
- はてな社との合同開催:2回
- バリューストリームマッピングワークショップ:3回
- 複合ワークショップ(リーンキャンバス、インセプションデッキ、ユーザーストーリーマッピングを組み合わせたワークショップ):2回
DevOpsインタビュー
DevOpsに取り組んでいる会社さんへのインタビューも行ないました。
また、DevOps支援室ではない福岡支社の同僚も、同じテーマのインタビューを実施してくれました。
登壇
DevOps関連で登壇もしました。
こうしてやってきたことをふりかえってみると、1年あったらもう少しできることもあったんじゃないかなと思いました。
わかったこと
ツールやプラクティスの導入支援をするだけでは、DevOps支援にならない
当初想定していたDevOps支援は、以下のようなステップを踏んで、結果的にお客様のビジネスの成功を支援することでした。
- お客様と一緒にバリューストリームマッピングを実施し、ボトルネックを見つける
- ボトルネックに対して、技術面と文化面の両面から支援を行ない、ボトルネックの解消を目指す
- ボトルネックを解消し、リードタイムを短縮する
- 1に戻る
しかし実際に行えていたのは、以下のようなツールやプラクティスの個別導入支援にすぎませんでした。
- バリューストリームマッピング実施支援
- 技術面の支援
- CI/CD パイプラインの構築支援など
- 文化面の支援
- アジャイル開発導入支援
- スクラムマスター
結果的にお客様のビジネスの成功を支援するということは実現できず、結論としてはDevOps支援室と名乗りながらも、一度もDevOpsを支援することができていなかったということになります。
ビジネスの世界は、「バリューストリームマッピングやりましょー」、「手動でやってるプロセスに無駄がありそうなので自動化しましょー」、「計画駆動なプロセスで時間かかっちゃってるのでアジャイル開発導入しましょー」、「ビジネスで成功しましたー」なんて単純な世界なはずはありません。そんなことは頭では分かっていながらも、ツールやプラクティスさえ導入すれば何かが良くなるはずだ、次にやるべきことが見えてくるはずだと信じてやってみたは良いけど、その先にある"お客様のビジネスの成功を支援する"まではたどり着けなかったということです。スキル不足といえばそれまでですが、自分や部署に何が足りなかったのかは、今一度しっかりと考え直したいと思います。
アジャイル開発、スクラム導入支援は手応えを感じられた
DevOps支援という意味ではあまり手応えを感じられなかった1年間でしたが、アジャイル開発、スクラム導入支援についてはある程度の手応えを感じることができ、その結果お客様の信頼を得ることにもつなげられたかなと考えています。 こちらの成果については、事例として公開できるようになった段階で、改めてまとめて共有したいと思います。
つぎにやること
冒頭で書いた通り、2019年7月1日からはCX事業本部所属となります。そこでは主に以下の2つを中心に取り組んでいきたいと考えています。
- 引き続きアジャイル開発支援、実践
- グローバルチームの立ち上げ、推進
前者については今までとやることは変わりません。支援が必要なプロジェクトに対してスクラムマスター、またはアジャイルコーチとして携わり、お客様のビジネスの成功のために注力していきます。
後者についてはチーム立ち上げの背景から改めて共有したいと考えていますが、3行で説明すると以下のようなことに取り組んでいきたいと考えています。
- まずはベトナムに、ベトナム人と日本人との多国籍チームを作りたい
- プロダクトオーナーも可能な限りベトナムに滞在し、ベトナム側で全員同席(Sit Together)を実現したい
- ひとつ成功する型を作り、その後スケールさせていきたい
ベトナムとの取り組みだけでグローバルチームを名乗るな!って思われる方もいるかと思いますが、先々は各国での展開も視野に入れたいという意味でグローバルチームを名乗ってます。
以下のイベントで、このグローバルチームでの取り組みについてお話したいと考えていますので、もしご興味ある方はご参加頂けると嬉しいです。
さいごに
クラスメソッド入社からちょうど1年目だった7/1に、以下の投稿をしてました。
ここに書いてある通り、非常に転職回数の多い私ですが、クラスメソッドでは次から次へとやりたい事にチャレンジさせてもらえているおかげで、非常に高いモチベーションをキープし続けることができています。私は自分自身がやりたい事の実現のために会社を利用し、会社もそんな私を利用する。そのバランスをうまく取りながら、今しばらくの間はこの場所で楽しく忙しく充実した日々を過ごしていきたいと考えています。