【レポート】AWS活用でどのくらいの経済的効果を得られるのか?ーAWSクラウドエコノミクスによるIT企画支援 #AWSSummit

【レポート】AWS活用でどのくらいの経済的効果を得られるのか?ーAWSクラウドエコノミクスによるIT企画支援 #AWSSummit

Clock Icon2018.05.30

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まいど、大阪の市田です。

本記事は、現在開催中のAWS Summit 2018 Tokyoで行われた事例セッション「【レポート】AWS活用でどのくらいの経済的効果を得られるのか?ーAWSクラウドエコノミクスによるIT企画支援」のレポートです。

セッション概要

AWS 採用の検討段階において、導入して得られる効果を明確にするのに苦労しているといった相談が、これまで多く寄せられていました。

このセッションでは、これまでのお客様での検討事例を参考にしながら、AWS を採用したときの定量的な効果を総括的にとらえ、今後のプロジェクトでの判断を速やかに行ってもらうための考え方をご紹介いたします。

また、実際の AWS プロジェクトの支援として、定量効果試算をするための簡単な情報を当日いただいた企業様には、後日、AWS クラウドエコノミクス TCO 簡易レポートもご提供いたします。

アマゾン ウェブ サービスジャパン株式会社 事業開発本部:大西嘉明 氏

セッション内容

  • AWS導入における企画時の課題
    • 社内決定者の説得:17%
    • 費用対効果の明確化:28%
    • 予算が組みづらい:38%
  • 経済効果
    • インフラコストの削減
    • ITスタッフの生産性の向上
  • ビジネス効果
    • 継続的なプライスダウン
    • コストオプティマイゼーション
    • クラウド移行後のコスト最適化

クラウド定量効果項目

  • IT効果
    • プロジェクト時の効果と運用時の効果の2種類
    • プロジェクト
      • 非財務的
      • H/Wの超樽リードタイム
      • PJリードタイム
    • 運用面
      • 可用性向上
      • データセンター数
  • ビジネス効果
    • 非財務
  • 顧客基盤
    • アプリケーションローンチ数
    • 財務
    • 売上
    • 売上原価/販売管理費

オンプレミスでは見えなかった効果

  • オポチュニティーコスト
  • 機会損失
    • 実際の利用は変動する
    • オンプレミスだと階段的なインフラコスト
  • 利用需要に合わせることでオポチュニティーコストと機会損失を防ぐことができる
  • 日本のAWSユーザのコスト削減効果:20-90%

インフラコストの削減

  • オンプレミスからのリフト&シフト
  • そのままシステムを持ってくるだけでもある程度のインフラコストの削減ができる
  • クラウドに最適化すればさらに削減可能
  • 過去10ヶ月のAWSクラウドエコノミクスを利用したインフラコスト削減試算:30-80%

主要試算項目

  • サーバ
  • ハードウェア
  • ソフトウェア
  • ファリシティ
    • 場所、電源、空調
  • ストレージ
  • ネットワーク

ITスタッフの生産成工場

  • インフラスタッフの生産性の向上:62%
  • アプリ開発チームの生産性の向上:25%
  • 新機能のリリース数の増加:Nearly x3

ITスタッフの生産性の向上

  • 過去10ヶ月のAWSクラウドエコノミクスを利用したITスタッフの生産性の向上試算:30-40%

ビジネス効果

  • 突発的なシステムダウンタイムの削減:94%
  • 組織あたりの年間収益の増加:$36.5M
  • ユーザあたりの生産性の向上:14%
  • AWSを3年間利用する企業においてはビジネス部門の生産性向上が一番大きな効果:47%

継続的なプライスダウン

  • 過去10年間で60回異常の値下げ
  • 使えば使うほど効果が高い
    • S3は8年間で最大86%の値下げ
    • EC2は9年間でさいだい50%値下げ
    • 「AWSが勝手に値下げしてくれたからインフラコストが安くなっていった」という声

コストオプティマイゼーション

  • 継続的なTCOの削減
  • クラウドへの最適化
    • サイジング
    • 利用形態
  • AWSへの最適化
    • サーバレス
    • マネージドサービス
  • 3年間AWSを利用し続けたお客様より5年間利用し続けたお客様の方が2倍以上の効果を実現している

ケーススタディ

  • 株式会社ツムラ様
    • 海外事業拡大による柔軟なITインフラが求められてきていて、これからさらに必要になるという認識
    • 加えてハードウェアの保守切れ、インフラ保守の継続的なコスト維持、増加
    • 確認ポイントは多岐にわたり自社で
    • AWSクラウドエコノミクスを使った
    • 約40%削減見込み
    • クラウドエコノミクスを活用することによりAWS移行メリットが大きいことがわかった。
    • 社内のディスカッションを促進するきっかけとなった
    • 提出されたレポートはしっかりしたものだった
  • 活用のポイント
    • クイックに現状システムとAWSとのコスト比較をできるAWSクラウドエコノミクス
    • TCO分析ツールを活用
  • 2週間程度でコストメリットを明確化、移行方針を固められた
  • 現在はオンプレミスから移行計画策定中
    • 2018年6月よりデータセンターのサーバ約1000インスタンスを対象

ケーススタディその2

  • ある食品メーカー(企業名は非公開)
  • 事業環境の変化
  • 事業ドメインの再構築
    • IT部門もユーザ部門にさらに貢献、付加価値創造型の組織に変化、改革
  • システム内製化に依る複雑化などの課題
  • 3年間で60%くらいの削減見込み
  • ITスタッフの生産性
    • ネットワーク、サーバエンジニアの効率性に大きな改善見込み
  • 次世代のITスタッフ、インフラのあるべき姿を描く為にはAWSクラウドエコノミクスは不可欠でした。
    • 出ていた数値は極めて正確な数値だった
  • ITインフラのあるべき姿。検証のために活用
    • 結果として社内コンセンサスを取るのに非常に有用であった
  • 2022年までですべてAWSに移行する予定

サンプルレポート

  • オンプレミスとAWSとのコスト比較
  • ITスタッフの作業工数の比較

ご支援のプロセス

  • 期間は2-4週間ほど(一般的なご支援期間)
  • ご紹介と事前打ち合わせ
    • AWSクラウドエコノミクスの紹介とディスカッション
  • データ準備(お客様)
    • お客様でのデータ準備とワークシートへの記入
  • レポート作成(AWS)
    • お客様のワークシートからレポートの作成
  • レポートレビューとディスカッション
    • レポートの説明とディスカッション

簡易レポートのご提供

  • ご記入
    • 物理サーバ
    • 持っているサーバのスペックに近いスペックを選んで台数を記入
    • 仮想サーバ
      • 仮想サーバを動かしている物理ホストの情報と仮想サーバの情報を物理サーバと同様に近しいスペックを選んでで台数を記入
    • ストレージの容量(TB単位)

最後に

弊社でもAWSへシステム移行したいというご相談を受ける際に、コスト試算のための見積もりを作成しますが、移行後のコストを簡単に試算できるのは非常に便利だと感じました。 AWSへ移行を予定されている場合は、一度AWSクラウドエコノミクスのご利用を検討されてみてはいかがでしょうか?

以上です。

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