ベルリン新オフィス移転〜急成長中コワーキングスペースMINDSPACE〜

こんにちは。ベルリンの「のび太」です。 この度、クラスメソッドベルリンオフィスが移転し、急成長中のコワーキングスペースのMindspaceに入居する運びとなりました。実は、このMindspaceは、最近ソフトバンクと合弁会社を設立して話題になった米国発コワーキングスペースのWeWorkの有力ライバルと目されている企業でもあります。イスラエル発のMindspace自体も今年1月末に1500万ドルを調達し、ヨーロッパ市場での拡大と、米国市場への進出を表明しています。

当記事では欧州のスタートアップハブであるベルリンのコワーキング事情を踏まえつつ、クラスメソッドのベルリン新オフィスをご紹介します。

そもそも旧オフィスはどこでしたっけ?

実は旧オフィスは別のコワーキングであるThe Place Berlinの一室を借りていました(実は新オフィスからも徒歩圏内の距離です)。The Place BerlinはもともとRainmaking Loft Berlinと呼ばれており、デンマーク発のアクセレレーターであるRainmakingグループの一部という割とヨーロッパ圏では名の知れたコワーキングでした。ベルリンの他にも、ロンドンコペンハーゲンにコワーキングがあります。毎週コワーキング全体の朝食ピッチ(大テーブルを囲って朝食を摂りながら、自分や会社のPRをする)があったり、毎月卓球トーナメント(スタートアップ界隈の卓球競技率は割高)や、外部からのスピーカーを招いてのイベントも盛んに開催していました。コワーキングスペースのメリットは、小分けで安価にオフィススペースが借りれることに加え、むしろ名前の通り「コワーキング(協業)」を促進する点が非常に強いと実感しました。

では、そんな良いコワーキングスペースからなぜ移転したのかと思われるでしょう。確かにThe Place Berlinもソフト面悪くなかったのですが、実はハード面(夏の直射日光が当たるAC無しの部屋やインターネット回線の遅さ)がネックとなっていました。候補としてはまさにWeWorkとMindspaceのほぼ2択でしたが、立地や入居可能時期等の条件から、Mindspaceのベルリン新オフィスである Beriln Krausenstrasseに入居を決めました!

MINDSPACE とは

こちらの動画を見ていただくと、Mindspaceオフィスのシャレオツさを垣間見ていただけると思います。

ということで割とデザインに凝ったコワーキングスペースとなっております。どちらかというとコーポレートな印象のWeWorkと比較すると、よりスタートアップっぽいブティックな感じとローカルのベルリンっぽいヒップスターの要素を取り入れた感じします。Mindspace CEOのDan Zakai氏もインタビューの中で、Mindspaceのコンセプトとして、世界中のMindspaceで画一性を保ちつつ、各地の特徴を取り入れたインテリアデザインを目指していると語っています。

Mindspaceは2014年のイスラエル首都テルアビブでの創業以来、イスラエルとヨーロッパを中心に展開しています。2017年9月現在、テルアビブに2拠点、ドイツのベルリンに2拠点、ハンブルグとミュンヘンに1拠点ずつ、またイギリスロンドンとポーランドのワルシャワに1拠点ずつ展開している模様です。今後の新拠点としては、テルアビブ近郊のヘルツリーヤ、及びベルリンとミュンヘンに、それぞれ1拠ずつ近日中にオープンする予定の模様です。

Mindspaceの特徴としては従来のコワーキングスペースのイメージであるフリーアドレスのデスク提供というよりも、2-8人程度の小規模なスタートアップをターゲットにした個室オフィスの提供のようです。実際、ベルリン2拠点目のKrausenstrasseのオフィスにはフリーアドレスのコワーキングは全くなく、個室のみの構成になっています。

Mindspace Berlin Krausenstrasse

動画は主にMindspace BerlinのフラグシップであるFriedrichstrasseのものが主だったのですが、以下の写真は弊社が入居したベルリン2軒目オフィスKrausenstrasseのものです。

DSC00664 受付はこんな感じです。ここまでの数の本を飾りのためだけにディスプレイしているあたり、デザインへの意気込みが感じられます。

DSC00668 受付を抜けて中に入ると、ガラス天井で囲まれた中庭に出ます。ベルリンにしては比較的古めな建物ですが、エレベーターが後付けされているあたり利便性は悪くないかなという感じです。このビル全てがMindspaceになります。

DSC00665 一階のキッチン。海外のコワーキングスペースの特徴としてよく挙げられるがキッチンの広さです。利用者が料理に使えるのはもちろん、コワーキングスペースによっては専属のシェフおり、ヘルシー志向なランチを提供しているという例もあるようです。ちなみにこういった古い建物は地上階の天井が高い造りのため、かなり開放感があります。天井からこれまた飾りで自転車が釣り下がってます(デザインへの意気込み強い)が、頭が当たることはありません。

DSC00683 別のキッチン。コーヒー、お茶、ミネラルウォーター(炭酸水含む)等は無料で提供されています。このキッチンにさりげなく置いてあるコーヒーマシン(写真左隅)ですが、実はこれ調べてみると、日本円で120万円以上する高級品であることがわかりましたw こういった共有スペースの備品に関してもCapexを惜しまないあたり、他のコワーキングスペースと比べMindspaceはかなり徹底しているようです。

DSC00686 キッチンの向かいの共有スペース。椅子の種類も最低3、4種類用意されているので、好みのタイプの椅子に座れます。

DSC00684 この廊下に飾ってある自転車ですが、これはただの飾りでだけではなく、実際にレンタルして使って良いようです。ありとあらゆるものに「MINDSPACE」ロゴが入っているように、ブランディングに関しては徹底しています。

DSC00661 9月のイベント一覧です。月一のコミュニティ朝食会、プロのインストラクターによるヨガレッスン、金曜日17時からのジンのハッピーアワーなど、ソーシャルなイベントも盛り沢山です(こういったイベントは基本的に無料)。インターナルのイベントにここまで体裁を整えるあたりも、ただの場所を提供するビジネスというよりも、協業する空間を提供するというMindspaceの意図がみて取れます。

DSC00677 肝心のオフィス。引越し直後なので部屋内の画像は割愛させていただきますが、かなりコンパクトでミニマリストな感じです。限られた空間を生かす工夫として、そもそもガラスを多用し空間に奥行きを持たせ、かつガラスにペンで書き込める仕様になっています。IT系のスタートアップは本当にラップトップだけで回しているところ等も多いので、そういったビジネス形態に特化したオフィスデザインを意図したものと思います。

以上でクラスメソッド ベルリン新オフィスMindspace Berlin Krausenstrasseの紹介を終えたいと思います。コワーキングスペースは大抵人数が増えると値段が階段式に上がっていくので、ある程度の社員数になると単純な広さ等を加味したコスト面では通常の賃貸オフィスに比べて割に合わなくなってきます。しかし、こういったMindspaceなどの新興のコワーキングスペースは従来のオフィスの分け売りという観点に留まらず、コミュニティやサービスとしての付加価値を提供することで、市場価格よりも高めの料金にもかかわらず、成長をしているようです。

おまけ

Mindspaceの紹介でしたが、今のところ日本市場には進出する予定はないそうなので、来年以降日本にオフィスができる競合のWeWorkのビデオも載せておきます。WeWorkとMindspaceはともによりラグジュアリーでハイエンドなコワーキングスペースとして新たに市場を開拓しているようですので、WeWork日本オフィス誕生の折にはぜひ足を運んではいかがでしょうか。