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[お悔やみ]Struts1.xが逝去されました

2013.04.16

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ここで発表されているように、Struts 1.xは耐用年数の終わりに達しており、
今後サポートされないことが発表されました。
そこで今回は、Strutsのこれまでの功績と、私との思い出について振り返ってみます。

Strutsの功績

Javaのスクリプトレット、Javascriptコード、HTMLタグの入り混じったカオスなJSP、
入力チェックからビジネスロジックまですべてごちゃまぜに書かれた巨大なServlet、
同じようなコードを繰り返しかかなければならず、一度仕様変更がおこればいろんな箇所を修正しなければいけない効率の悪さ。
こういった問題は、Strutsを正しく使用することによって解決されました。
もちろん、POJOを使えず、ActionFormを継承しなければならない等の問題もありましたが、
Strutsは今日のMVCフレームワークの礎となっていると思います。

Strutsとの思い出

私がはじめてStrutsを使ったのは、たしか1.1がリリースされた直後だったと思います。
あの頃は、MVCなにそれおいしいの?状態で、フレームワークという言葉自体もしらなかった初心者プログラマでした。
Webや書籍のStruts情報を参照しながら必死に覚え、MVCやデザインパターンの基礎も学びました。
「Strutsを使ったアプリ開発経験あり」というだけで面接で即採用になったり、Strutsの使い方を教える事自体が仕事になったりしました。
その後いろいろなフレームワークや技術に触れるようになりましたが、自身に大きな影響を与えてくれた技術の1つだと思います。

神の御許に召されましたStruts1.xの、安らかなお眠りをお祈り申し上げます。

さいごに

ここでなつかしい名前を見つけたので。
Struts 1.xの最終リリースは2008年で止まっています。
コードとドキュメントは今後も入手可能ですが、セキュリティパッチやバグ修正は提供されないようなので、
自分でなんとかするか、他のウェブフレームワークへの移行が必要です。
新しいプロジェクトでStrutsを使用する場合はStruts 2を使いましょう。(ちなみに私はStruts2は使ったことないです)
追悼の意味もこめて、最終バージョンとなるStruts 1.3.10でHello Worldアプリでも動かしてみてはいかがでしょうか。

参考サイトなど