プロダクトのグロースのためのチームを立ち上げてプロセス改善をしている話 #scrumosaka

2020.06.27

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Scrum Fest Osakaとは?

2020年6月26(金)・27日(土)にScrum Fest Osakaがオンラインで開催されました。 Scrum Fest Osaka 2020@ONLINEは以下のようなイベントです。クラスメソッドではシルバースポンサーとして協賛を行いました。

Scrum Fest Osakaはスクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。この2日間を通じ、参加社同士でスクラムやアジャイルプラクティスについての知識やパッションをシェアするだけでなく、ここで出会ったエキスパートに困りごとを相談することもできます。

プロダクトのグロースのためのチームを立ち上げてプロセス改善をしている話

本記事は、セッション「プロダクトのグロースのためのチームを立ち上げてプロセス改善をしている話」をレポートします。

スピーカー

株式会社i-plug

Yuma Konishi

セッション概要

株式会社i-plugにて自社サービスのOfferboxの開発をしている小西と申します。

Offerboxというプラットフォームの質的改善を加速するために、2019年秋からグロースに特化したチームを組成するというの話が上がり私がチームリーダーとして指揮を執ることになりました。 2019年4月よりスクラム開発をしており、ものを正しく作っていく部分はできるようになってきていたものの正しいものを作る部分は経験がありませんでした。

その状態から価値あるプロダクトを提供できるように他職種(デザイナーやデータアナリスト)の方と協力しながらこれまでデュアルトラックアジャイルのような開発プロセスを構築してきました。 データアナリストとともにABテストをしたりデザイナーとともにユーザーテストをしたり、その結果を踏まえて仕様を磨いたり廃案にしたり提供価値にこだわった意思決定をしています。 また、職種をまたいで連携することで1つ1つの工程のクオリティを高めることにもこだわっています。

そのような現場で具体的にどのようにプロダクト開発を行っているのかという状況であったりそれを実現するまでの過程であったりをご紹介できればと思っています。

レポート

導入パート

正しい物を創る大切さ
正しい物を創る方法論

元々の開発プロセス

■仕様が降りてくる→開発は創るだけ
 →作り方だけアジャイル
 
■有効性の検証がない
 →リリース後価値を生んだのか誰もわからない
 
■納得感がない
 →作る価値がよくわからない

このままではいけない!と経営層が判断。
数字の改善にコミットする専門チームを作った

実践

■メンバー

◇PO
◇デザイナー
◇グロースチーム

■開発プロセス(改善の方向性)

◇課題仮説
↓
◇ユーザー理解
↓
◇課題解決策検討
↓
◇検証方法検討
↓
◇プロトタイプ
↓
◇本実践

■リリース前(検討を繰り返す)
■リリース後(結果モニタリング)

実践での学び

■想定(絶対欲しい機能)が外れて、不要な場合がある

■数字の出ない案件に力を入れると無駄という認識

■実験や学び
 →他業務の方と一緒に働けて学びがある

■質の高い課題を創り続ける事は大変
 →量が少ないとエンジニアの手があく
 →生み出せる価値が少ない課題解決になる

■POなどの業務が属人化してしまう

改善を始めるために

■企画
 →目的の明確化
 →確認観点の準備
 →成否の基準の準備

■実装  →データ取得の仕組み整備

■リリース
 →情報の取得
 →結果の解釈

■振り返り
 →結果の改善の検討
 →早期発見出来たかの検討

まとめ

納得感を持って、正しいものは作るのは楽しい
ユーザー、作り手、会社も三方にとっても良いこと