Maker Faire Tokyo 2015に行ってきた #mft2015
こんにちは、せーのです。今日は8/1、8/2の2日間に渡って行われたIoTの祭典、「Maker Faire Tokyo 2015」に行ってきたのでその様子をレポート致します。
広い
場所は東京ビッグサイトだったのですが、とにかく広い会場に展示、デモがぎっしり詰まっていました。数時間で全て回れるレベルではなく半日、一日コースで考えておけば良かった、と後悔しました。参加者は当然ですが男性多めで、その他には家族連れ、小さいお子さんがとても多かったです。やはりIoTで作る物は子供に響くものがあるのでしょう。それでは私が気になったもの、面白かったものをひたすら羅列していこうと思います。
EepyBirdのコーラ x メントスShow
屋外にて行われていたEepyBird.comのSHOWです。仕組みはとても簡単で「コーラにメントスを入れるとコーラ噴きだすよね」をコーラの温度、メントスの数、入れ方等を研究してパフォーマンスにまで昇華させたものです。見てとてもわかり易く、また最前にはコーラがかかる面白さもあり、子供が沢山集まっていました。当日は35度を超える真夏日だったこともあり屋外のステージは大変そうでしたが、とても面白いパフォーマンスを見せてもらいました。
Edison Tower
屋内に入ってきて最初に見たのがこれでした。Edisonを30個使ってクラスタを組んだ、というものです。I/F がWi-Fiになるのが多少レスポンス的には難ですが、Edisonでここまでの性能があれば使い勝手としては充分かと思います。
FaBo
Edisonの拡張ボードではGloveというのがありますが、faBoはその国産版という位置づけにあたります。50個程のセンサーをボードにただ繋ぐだけで簡単にRaspberry Pi等にて制御することができます。
R2-D2 / Edisonの覚醒
R2-D2の胸部にEdisonをつけて動きを制御します。コントローラもEdisonで制作し、3軸センサーがついています。
このコントローラを前後左右に傾けることでBluetoothで通信を行い、R2-D2が動き出す、という仕組みです。MINDSTORMSいらず?
Words Band
EdisonにSwitch Scienceで買ったバッテリーをつけ、aribabaで買ったボードに載せて作ったウェアラブルデバイス。OLEDモジュールを使っているので思っているよりもくっきり文字が浮かんできます。 ライブやフェスの会場でリアルタイムにアーティストとやりとりをすることを想定していて、そのためにはコストや熱などの問題をクリアする必要があるものの、現時点ではプロトとして充分機能していました。 面白かったのは不具合が起きた時は端末に直接SSHする、ということw
ソレノイド製品あれこれ
みんな大好きソレノイド。今回はストロングソレノイドやロングソレノイドなど実用的なものが並んでいました。 こちらはソレノイドで作ったムカデ。
こんなおもしろ装置も。
風力式のおもちゃ
これはIoTとは違うのですが、風の力で動くおもちゃが妙に心に残りました。これにモーターを組ませるのではなく、これに風を送る部分をIoTで作ったら面白いかな、と。
Microsoftブース
こんなHAPPYそうなお姉さんに迎えられたのはMicrosoftのブース。MicrosoftはIoTをC#を使ってプログラミングする、Windows10を載せて動かす、という部分に注力していました。これはセンサーを組み合わせた霧吹き。
こちらをコントローラにして動かすゲームなども展示されていました。
GR-peach
これもMicrosoft系なのですが、.netで動かすIoTボード「peach」です。C#で組むのですが、SDKがよく出来ていて、IoTのコードをVisual Studioで表示してラインデバッグする、という不思議体験をしました。これが普及すればIoTも普通のWebプログラマでできるようになるかな、と思うくらい自然なマッチングでした。
ARM mbed
ARM mbedのボードを一覧でみたのは初めてだったのですが、これは爽快でしたね。一番興味を引いたのはこれ。
この小さなセンサーでBLE通信ができるんです。凄いですね。これなら壁の裏でも動物の頭の上でもどこでも置いておけます。夢が広がります。
光枡
名前の通り光る枡です。傾きセンサーが底に入っていて、傾けると枡の底が光ります。傾ける確度によって色が変わる、というオサレ爆発な仕様がいいですね。現在クラウドファンディング中だそうですが、これはバーとかを中心に売れると思いました。
Arduino
Arduinoのブースは現在までのArduinoのボードがずらり。
Vocaleaper
ボードにLeap Motionを仕込み、かざした手の高さでキーを、左右で母音と子音をそれぞれ判別して歌う、というプロダクトです。NSXシリーズのボカロチップに歌わせていました。 面白いと思ったのはこのLeap MotionはProcessingで組まれているということ。普通Leap MotionならC#やJavaScriptで組むのですが、Processingとは珍しい。
mi:muz
ArduinoのMIDI Libraryを使用して色々な素材の音を鳴らす、というプロダクトです。恐らく作った人は音楽の素地があるのだろうな、と感じさせる程音色のチョイスが素晴らしかったです。
演奏ロボットこさんくん&天空のハープ
IoTやロボット、というのは説明が難しい部分が多いですが、これは見た目がとてもイメージ通りで訴えかけるものがありました。動きはループなので特段見る要素はなかったのですが、演出の仕方が良かったです。
Super Mario Bros.
マイコン x レトロゲームというのは今のブームとも言えるかと思います。これにIoTが加わるとアクションをセンサーで取り込んでゲームに活かす、というおもしろゲームがすぐに自作できてしまいますね。
Street Fighter AI
スト2の1PのAIが行う、というプロダクトです。AIの見た目も表示されていて、分かる人はここから計算方法もわかるかと思います。 とにかくこのAIが鬼強なわけです。私も数回挑戦しましたが、惨敗しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。他にもLEDで動かすプログラムやArduino用のBLE拡張デバイス等、夢見る企画から実用的な基板まで様々なものが勢揃いした、実に面白い展示会でした。 行けなかった方、是非来年行ってみてください!