Claudeのプラン切り替え時にCoworkプロジェクトを移行してみた

Claudeのプラン切り替え時にCoworkプロジェクトを移行してみた

2026.04.14

こんにちは、クラスメソッドテクノロジーズの中野です。
今日はClaudeのプラン切り替え時にCoworkプロジェクトを移行したので、振り返りがてら書いていきます。

はじめに

プラン切り替えでCoworkプロジェクトが引き継げなかった

ClaudeではPro/Max問わず個人プランのアカウントをTeam/Enterpriseプランのアカウントにマージできません。

https://support.claude.com/en/articles/9267400-can-individuals-with-pro-or-max-plan-accounts-migrate-them-to-team-or-enterprise-plan-organizations

同じメールアドレスでもデータ移行やアカウント統合の手段はなく、Coworkプロジェクト単位でのエクスポートにも対応していません。

個人プランで育てたCoworkプロジェクトをチームプランに引き継ぐなら、ツールを利用せずに移行するしかありません。
私もMaxからEnterpriseへの切り替えでこの課題に直面しました。

Cowork自身にエクスポートさせる

Coworkのプロジェクト構成はCowork自身がアクセスできるデータです。
ならばCowork自身に「セットアップ指示書」としてエクスポートさせ、移行先のCoworkにそれを読ませてセットアップさせればいい、というのが今回のアプローチです。

ファイルパスを手で探してコピーするのではなく、Coworkに聞いてCoworkに作ってもらう。
棚卸しも再構築もCowork自身がやってくれるので、作業負荷は大きくありませんでした。

ただし、すべてがこの方法で移行できるわけではありません。
MCPコネクタの認証トークン、スケジュールタスク、会話履歴は手動対応か移行不可です。
この記事では何がセットアップ指示書で移行でき、何ができないかを明確にした上で、手順をプロンプト例つきで紹介します。

以降、移行元のプランを「移行元」、移行先のプランを「移行先」と表記します。

まとめ

Cowork自身に「セットアップ指示書」を作らせ、移行先のCoworkにそれを渡すだけで、CLAUDE.md・カスタムスキル・オートメモリの移行が完了しました。
MCPの再認証やスケジュールタスクの再作成は手動対応ですが、移行元のCoworkで使っていた構成を把握できていれば迷いません。

唯一救えないのが会話履歴です。
使い込んだプロジェクトほど、セッションの中にしか残っていないやりとりがあります。
移行を見据えるなら、日頃からCLAUDE.mdやオートメモリに知見を書き出しておくのが最大の備えだと感じています。

移行手順

上から順に進めれば移行が完了します。

フェーズ1: セットアップ指示書の作成

移行元のCoworkプロジェクトを開いた状態で、以下のプロンプトを投げてください。

このCoworkプロジェクトを別のアカウントで再現するためのセットアップ指示書を作ってください。

対象: CLAUDE.md、カスタムスキル、オートメモリ
形式: 別のCoworkが指示書を読むだけでプロジェクトを再構築できるMarkdownファイル
条件: スキルのSKILL.mdはそのままコピペで配置できる形式で埋め込んでください

Coworkがプロジェクト内の情報を収集し、セットアップ指示書をMarkdownファイルとして出力します。
私の場合、以下がまとめて1ファイルにエクスポートされました。

  • CLAUDE.mdの全文
  • カスタムスキルのSKILL.md
  • オートメモリの内容

MCPコネクタやスケジュールタスクの情報はエクスポートに含まれなかったため、フェーズ3で手動対応します。

出力されたファイルは移行先に渡す引き継ぎ資料になるので、内容を確認して不要な情報があれば削っておいてください。

フェーズ2: セットアップ指示書の投入

移行先アカウントでCoworkプロジェクトを新規作成します。
フェーズ1で生成したセットアップ指示書をアップロードまたはフォルダに配置した上で、以下のプロンプトを投げます。

添付のセットアップ指示書に従って、このCoworkプロジェクトをセットアップしてください。
CLAUDE.md、カスタムスキル、オートメモリをすべて指示書の通りに作成してください。

Coworkが指示書の内容を読み取り、CLAUDE.md・スキル・メモリを再構築してくれます。

Managed Policyとの整合性チェック(Enterprise移行時)

Enterprise環境では、管理者が組織共通のManaged Policy CLAUDE.mdを設定していることがあります。
気になるようでしたら以下のプロンプトで競合をチェックしてください。

以下の2つのCLAUDE.mdを比較して、矛盾や重複がないかチェックしてください。

1. 移行元のプロジェクトCLAUDE.md(.claude/CLAUDE.md)
2. Enterprise管理者が設定したManaged Policy

重複している部分があれば、プロジェクト側から削除してよい箇所を提案してください。
矛盾がある場合は、どちらを優先すべきか判断材料を示してください。

Managed Policyが設定されていなければスキップしてください。

フェーズ3: 手動対応が必要なものの再設定

セットアップ指示書では移行できないものを手動で設定し直します。

MCPコネクタの再接続

MCPコネクタの認証トークンはアカウントに紐付くため、移行先で接続し直す必要があります。
移行元で接続していた各サービスの認証を再実行してください。

プラグインの再インストール

プラグインのインストール状態はアカウントに紐付くため再インストールが必要です。Enterprise環境では管理者がプラグインの利用可否を制御しているため、移行元で使えていたものが利用不可になっているケースがあります。

スケジュールタスクの再作成

スケジュールタスクはセッションに紐付くため、移行元で設定していた内容(実行内容・スケジュール間隔・投稿先)を再作成します。

フェーズ4: 動作確認

セットアップが終わったら動作確認です。

MCPコネクタの疎通確認

接続されているMCPコネクタの疎通確認をしてください。
それぞれのコネクタで軽い読み取り操作を試して、結果を報告してください。例えば:

- Slack: 特定チャンネルの最新メッセージを1件取得
- Google Calendar: 今日の予定を取得

成功/失敗をテーブル形式でまとめてください。

スキルの動作確認

このプロジェクトに登録されているカスタムスキルの一覧を出して、
それぞれについて以下を確認してください。

1. SKILL.md が正しく読み込めるか
2. フロントマターのname/descriptionが適切か
3. スキル内で参照している外部ツール(MCP)が利用可能か

問題があるスキルがあれば修正案を提示してください。

メモリとプロジェクトコンテキストの確認

Coworkにプロジェクト固有の用語や関係者名を聞いてみてください。
正しく答えられれば、CLAUDE.mdとメモリの読み込みは成功しています。

注意点

会話履歴は移行できない

会話履歴はアカウントとセッションに紐付いており、移行手段がありません。
過去の会話で得られた知見や判断の経緯は、日頃からCLAUDE.mdやオートメモリに書き出しておくことをおすすめします。
移行時に限らず、コンテキストウィンドウをまたいで知識を保持する上でも有効です。

セットアップ指示書の内容確認

Coworkが生成するセットアップ指示書にはプロジェクトの情報がまとまって含まれます。
機密情報やAPIキー等が含まれていないか、移行先に渡す前に確認してください。

おわりに

Claude自体を活用することでCoworkプロジェクトの移行ができました。
この記事が、個人プランからTeam/Enterpriseプランへのスムーズな移行の一助になれば幸いです。

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