できたての無人店舗を試しにRun Pit行ってみました

2019.12.20

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

どうも。CX事業本部カフェチーム、ソフトウェア寄りのハードウェア担当、大村です。

今はカフェにレーン型のゲート入れたり、各地のポール型ゲート入れたり、サイネージ入れたり、他にも某検定等を通そうと頑張ってたりします。

さて、先日ウェブを徘徊していたら、以下のようなニュースが届きました。

KDDI、皇居ランナーへフォーム解析や無人ショップ、18日からRun Pitで実証実験(ケータイwatchさん)

KDDIが「無人店舗」、スタートアップと共同で東京にオープン(engadgetさん)

これはまず試してみなければ!と思い、早速現地を訪れました。

Run Pitとは

Run Pitとは、KDDIと毎日新聞社が運営する、皇居ランナー向けのスペースです。

男女別になったシャワールームにロッカールームを備えており、ここで着替えて皇居ランが楽しめるといったランナーには嬉しいスペースになっています。

月額会員でロッカーなど使い放題のガッツリプランと、都度会員で気軽に利用できる2パターンを用意しています。

早速Run Pitの会員登録

今回の無人店舗は、Run Pitの会員向けロビー内に設置されているため、まずはRun Pitの会員になることにしました。

現地で必要事項を記入してカウンターに提出。本当は都度利用で1回利用してみようとは思ったのですが、たまたま本日痛風発作が出ており右足が激痛。

やむを得ず会員登録料400円のみを支払い、会員登録だけして「中の見学をさせてください」と断った上で、無人店舗へ向かってみます。

会員の有効期限はありませんが、利用するたびに押して貰えるスタンプが2年間有効です。近いうちに走りに来ます!

無人店舗に到着

入ってすぐのラウンジを突き当たると左折、すると、奥に見えてくるのが無人店舗です。

今回の無人店舗は、KDDIがスタートアップ企業と共同で次世代移動通信「5G」の活用方法を模索する「KDDI Lab 5Gプログラム」の一環として実施しており、ソーシャルメディアの画像解析を得意とするスタートアップのedison.aiと共同で展開しています。

無人店舗は、今回通路の奥に入る、横90cmぐらいの棚1つ分程度の売り場面積でした。

ひと一人が入れる程度の広さで、実際1人ずつ案内していました。

使い方は、会員登録したQRを読み込み→商品を取る→出ると購入完了、というレジなし店舗の一般的なスタイルです。まずは使ってみましょう。

早速ウェブで会員登録する

まず、この店舗を利用するには、edison.aiのユーザー登録をウェブで行う必要があります。

Run Pitのアプリではなく、edison.aiのウェブで登録するところが、弊社の歩んできた道に近いところを感じます。

メールアドレス等必要な項目を埋めて仮登録、メールアドレスに確認コードが送られてくるので確認コードを入れると登録完了です。

 

続いて支払い方法を登録します。Run Pit月額会員の人は既にクレジットカードで支払っているため、会員番号で良いそうですが、私は都度会員のため、もう一つの決済方法であるクレジットカードを登録してきます。

登録が終わると、QRコードが表示されました。

 

店内に入ってみましょう

早速このQRコードを利用して入店してみましょう。

左側に説明書きの流れているサイネージ付きのQRコードリーダーのセットがありました。

どうやら、この箱の中に仕込んであるQRコードリーダーはSumeberのバーコードスキャナーのようです。

チェックインしたときにかざした人の顔写真を、QRコードリーダーの上のカメラで保存しているようです。

QRコードをかざすと、左側にチェックイン完了の表示が出ます。webページを表示してるようですね。弊社のサイネージと同じような仕組みだと思われます。

店内の棚は重量センサー、上にはカメラが3台

ここで棚に移動します。棚の下段には右棚を4等分割する重量センサー板が見えます。

触った感じ、ロードセルを利用しているようでした。棚板中央のネジで固定されています。

左側の棚にはフック式の棒状の什器で、根本を壁で見えないような作りにしてあります。重量センサーを見えないようにしていると思われます。

棚の上にはカメラが3台、設置されています。これで画像解析して、手にとった商品を見ているようです。

棚中の手前側を見ているカメラは、商品を向いていません。人の顔の高さに近いところの棚です。

おそらく棚の前に立った人が、チェックインした人と同一人物であることを確認しているのではないかと推測できます。

商品をとって退店

とりあえず、試供品的に配っているinゼリーと、ペットボトルドリンク2点を取ってをとって退店します。

暫く待つと購入した商品とレシートが届きました。時間はそれほどかかりませんでした。

手にとった商品が一覧に表示され、無事決済されました。

もし取った商品と違っていたら下のリンクから申請すればいいようです。

 

これは実証実験です

少し離れたところに、KDDIのスタッフの方と、技術者と思われる方の2名が待機していました。

KDDIのスタッフの方から少し話を聞いたのですが、今はゲートとかなく、チェックインしないで入ったエラーはスタッフに通知されるようです。

個人的な都合で少しの時間しか滞在できなかったので、いろいろな動作を試せなかったのは心残りです。

これはぜひ機会があったら今度はいろいろ試してみたいですね。

この取組みは、来年3月31日までの期間限定のようです。

ちなみにですが、無人店舗を利用した人はRun Pitを無料で1回利用できるクーポンが貰えるキャンペーンやってました。

さいごに

今回の店舗では、4台のカメラと、棚に設置された無数の重量センサーによって、どの商品を取ったかを判定していました。

取っただけでレジを通さず店舗の外に持って出ればいいという感覚は、未だに慣れないながらも、レシートが届いた瞬間はオオオという驚きがあります。

人がいないときでも、持ってくるのを忘れたの急にラン用の靴下を購入する、なんていう使い方ができるのは便利です。

弊社のカフェでも同様のレジなし店舗を展開しており、年明けの1月からはリニューアルし、売り場面積2倍、レーン型のゲート導入と、更に進化を続けています。

(ちなみに、12/20よりカフェは冬季休業に入り、弊社も12/21より冬季休業に入ります。この間カフェに来てもオープンしていませんのでお気をつけください。)

いろいろなレジなし店舗が登場していますが、いいところはどんどん取り入れつつ、切磋琢磨し、この市場を盛り上げていきたいと思います。