FxUG勉強会第144回@名古屋でスピーカーとして登壇してきました!

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Flex User Group

2011年7月9日
愛知県名古屋市で行われたFxUG勉強会第144回@名古屋でスピーカーとして登壇してきました!
私は名古屋FxUGには毎回スピーカーとして参加していまして今回はその参加レポートをお送りします。

前回は遅刻してしまいましたがこの日はトラブルもなく無事会場へ。
当日は快晴で非常に熱い日でしたが出席率も高く会場は満席です。
今回はFlex 4.5.1が出た後ということもあり、モバイル中心の話になりました。

以下、当日行われた4つのセッションについてのレポートと感想です。

Flex 4.5 を使用したモバイルアプリケーションの開発

一人目の登壇者はAKABANA 有川さん、
ちなみに有川さんは7月からクラスメソッドのプリンシパルメンバーとしても活躍して頂いています。

初心者も多めの会ということで先日のADC MEETUPでのプレゼン内容も交えつつAIR for iOSでのモバイルアプリケーション開発について話をされていました。
モバイル用コンポーネント、モバイル用データレンダラー、モバイルでのスキンについてどれもAIRでのモバイルアプリ作成には欠かせない内容でした。以下のスライドから参照できます。

[slideshare id=8322626&doc=20110611meetupsround01-110615213851-phpapp01]

AIRを使ったモバイル開発ではWebでのFlexアプリ構築とはまた違ったスキルを求められるようになります。
有川さんが語ってくれた内容はモバイルアプリ開発において重要な部分ですね。

AIR/Server side Javaで作る帳票アプリ

二人目は@tw_hoehoeさん、ハンコ屋さんだということなのですが、まちがいなくエンジニアだと思います。

お話しの内容はAIRをクライアント、サーバ側をJava構築したアプリケーションについて。
見積もり書を管理して、帳票を印刷する 社内用アプリだそうで、その開発について要件から課題、実際の開発においてどうだったのかを自らが経験したことを語ってくださいました。
それを業務外の時間で2ヶ月で作成したというのですから驚きです。
本業ではないともおっしゃってましたが本業の人でもここまでやるのはなかなか難しいと思います。

AIRによるスマートフォンアプリ開発とネイティブ開発の違い

三番目は私、杉浦です。
軽めの資料で主に私の経験した内容からの話をさせて頂きました。

実際にAndroidアプリとiOSアプリをネイティブで開発してみた経験から、まずはネイティブ開発がどんな感じかを軽く紹介。
あとAIRには直接関係ないですがWindows Phoneの開発についても言及しておきました。
Windows Phoneはまだ日本では発売されていないということもあってまだ認知されていないのではないかと思いちょっと長めに紹介してみたり。

ざっと開発環境を紹介した後はFlxe、AIR for AndroidやAIR for iOSで開発した場合にどのようなメリットやデメリットがあるのかについて私の実感から実装に際してのメリット・デメリットについて紹介しました。
以下にその部分を抜粋です。

メリットとして

  • AndroidとiOSで同じアプリを提供したい場合にソースの大部分を共通化できる
    • コストを抑える
    • 同じ技術で実装できるため開発人員が確保しやすい
    • デザインやUIの共通化
  • 既にFlexでの充分に技術蓄積がある場合にそれを活かしてアプリ開発を行うことができる
    • ノウハウの活用
    • 新たにJavaやObjective-Cを覚える必要がない
    • ユーティリティ系のクラスなどはそのまま利用可能
  • Web版Flexアプリのモバイル化
    • 処理ロジック等は共通化可能
    • 通信に関しても同様、同じサービスを提供するならサーバ側はそのまま利用できる
    • Web版とモバイル版で同じ技術で開発できる

デメリットとして

  • パフォーマンス問題
    • AndroidであればJava、iOSならObjective-Cでネイティブ開発したアプリにパフォーマンス面で劣る
    • 現状のFlexモバイル開発ではパフォーマンスを出すのが難しい部分があるため、重量級UIを予定しているならばネイティブ開発を検討するべき
  • デバイス連携問題
    • 例えばAndroidの場合だと、特定の機種の機能においてはその機種のハードメーカーが提供するSDK AddOnが必要な場合があるためAIRからは利用できない機能が存在する
    • AndroidのウィジェットやiOSのバッジなど利用できない
  • Web版Flexアプリのモバイル化
    • ソースをすべて流用することはできない
    • 処理ロジックは共通化可能であるが画面設計や遷移等はモバイルに合わせて根本的に見直す必要がある場合がほとんどである
    • パフォーマンス面の問題もあるためUIは再設計することとなる

この時はまだAIR3.0については発表されていなかったので、言及することはなかったのですが上記にあるようなデメリットの一部はAIR3.0が出ることで大きく改善されることになると思います。
今後のAIR関連の発表が楽しみですね。

後でアンケートを見たところ概ね好評だったようで、みなさんありがとうございました。

AIR2.7でAIR for iOSを試してみた

そして最後はtonさん、学生さんです。
今回がプレゼン初めてということでしたが非常に丁寧に順を追って説明されていました。
初めてとは思えないプレゼンでとても分かりやすかったと思います。

内容はFlash Builderを使わずにSDKのダウンロードからiPhone実機で動作させるまでの工程を順を追って解説するものでした。
その工程の中で注意しないといけないポイントなどを織り交ぜながら解説する実践的なもので実際にトライしてみようと思った方にはとても役に立つ内容だったでしょう。

ご自身のブログで詳しく解説されているので、以下からどうぞ!
AIR2.7でAIR for iOSを試してみた

 

と、以上のような感じで今回のFxUG名古屋勉強会は無事終了。
みなさんなかなかに勉強熱心な方も多くてとてもよい勉強会になったのではないでしょうか。
最後はいつも通りAdobeさんからのノベルティーグッズ抽選じゃんけん大会で〆となりました。

また、懇談会にも多くの方が参加され盛況で、多くの方と語ることができるのは楽しいものです。
その中で静岡FxUGを開きたいという声もありましたので次の名古屋勉強会の前に静岡で開くことになりそうですね。

次回のFxUG勉強会@名古屋はAdobe MAX後くらいに開催することを予定しています。
私は次回も必ず参加する予定なのでFxUG名古屋の皆様よろしくお願いします。