IntelliJ IDEAにフォントRictyを導入してプログラムやMarkdownの文字幅を揃える
事業開発部の野村です。本年もよろしくお願いいたします。
普段の業務で行っている開発にIntelliJ IDEAを利用しているのですが、ソースコードのインデント等見やすさのため文字の幅を揃える、いわゆる「等幅フォント」について調べておりました。
私が利用しているmacOS端末の標準で入っている等幅フォントだと、IntelliJ IDEAでは全角半角文字の幅が揃わず、顕著にズレを感じます。で、調べてみたところプログラミング用フォント Rictyにたどり着きました。
Rictyとは
プログラミング用フォント Ricty「概要」より抜粋。
Ricty (リクティ) は Linux 環境での研究・開発を想定したプログラミング用フォントです。テキストエディタやターミナルエミュレータ、プログラミング言語やマークアップ言語に対する使用に適しています。
プログラミングに適したフォント、ということですね。
視認しづらい文字(数字のイチ"1"と英語小文字のエル"l"、数字のゼロ"0"と英語大文字のオー"O"など)が分かりやすく見えることも特徴です。
私の開発環境
- macOS High Sierra 10.13.2
- IntelliJ IDEA 2017.3.2 (Ultimate Edition)
- JRE: 1.8.0_152-release-1024-b8 x86_64
- JVM: OpenJDK 64-Bit Server VM by JetBrains s.r.o
- Homebrew 1.4.3
Ricty導入前
IntelliJ IDEAのデフォルトのフォントを調べてみます。「Preference...」から"Editor"→"Font"を確認。↓
↑比較用に半角英字で書いたローマ字(kakikukekosasisuseso
)と全角のひらがな(かきくけこさしすせそ
)を記述してみましたが、すでに横幅が揃っていないことが分かります。
この状態でMarkdownのテーブルをインデント揃えて作成してみます。既に多少のズレを感じますが、これでも頑張ったつもりです…↓
他の等幅フォントでも試してみましたが、どれも似たような感じでした。
※ちなみに、IntelliJ IDEAのFont設定で「Show only monospaced fonts」にチェックを入れると、等幅フォントだけを選択対象にできます。
Ricty導入
HomebrewでRictyインストールできます。
$ brew tap sanemat/font $ brew install ricty
Rictyの依存パッケージも合わせてインストールされます。
インストール完了後、macOSのフォントで利用できるように以下を実施します。
$ cp -f /PATH/TO/RICTY/fonts/Ricty*.ttf ~/Library/Fonts/
このcpコマンドは少々時間かかります。完了後、以下fc-cache
実施。
$ fc-cache -vf
【参考】 sanemat/homebrew-font: Install fonts
Ricty導入後
IntelliJ IDEAのフォントをRictyに変更します。半角ローマ字と全角ひらがながちゃんと揃っていることが確認できます↓
先ほど編集したMarkdownのテーブル記載箇所を見てみます。特に2行目のズレが顕著に見えますね。↓
インデントを微調整してみます。↓
ぴったり。
参考情報
- プログラミング用フォント Ricty
- [macOS] プログラミング用フォント「Ricty」を Homebrew で導入する | deadwood
- Ricty for Powerline フォントとvim Airlineでかわいくて実用的なPython開発環境を作る | Developers.IO
さいごに
Rictyはフォントの見た目も良い感じなので、Javaプログラミング等でも使っていこうと思います。他にも良いフォントがあれば是非教えていただきたいです!
それでは。