プレビューが開始されたMicrosoft Formsで問い合わせフォームを作って、Flowで諸連携を試してみた

Microsoft Forms

かつてMicrosoftはInfoPathというフォーム作成ツールの決定版ともいうべきアプリケーションを持っていました。しかしJavascriptサポートを停止したりクラウド方面に舵を切りたいSharePointとの接合点が曖昧になったりと迷走を続けた結果、2014年初頭に開発が停止され、Office 2016のSuiteバンドルから外されました。

Microsoftのフォームツールの空白は2年以上続き、最近になってPowerAppsがその役割を担う方向性が見えてきましたが、InfoPathの正当な後継製品ではありません。

2016年からOffice 365 Educationで提供が始まっているMicrosoft Formsは、ノンコーディングツールとしてInfoPathの一部機能の後継となります。6月末からEnterpriseの顧客にもFirst Releaseでプレビューが開始されましたので早速試して見ました。

また、Formsは同じノンコーディングインテグレーションツールFlowにもたくさんのテンプレートシナリオがすでに用意されていますので、それも合わせて使ってみます。

flow template

問い合わせフォームの作成

先日の記事の中の「お問い合わせください」が mailto: を使っていてダサいので、かっこうの題材として使います。

まず、Office 365 EnterpriseのAdminツールでStandard ReleaseからFirst Releaseへステータスを変えます。

First Releaseが適用されたら https://forms.office.com/ へアクセスすればすぐに使えます。

forms-screen

fields

作成できるフィールドは上記4つ。プルダウンがないのはちょっといただけません。

text field

テキストフィールドの制限値は数値のみで、@を含むチェックでemailアドレスの入力制限はできないようです。

fork

分岐の設定ができます。日本語か英語かの分岐を作成しました。

share

共有します。組織内に限定するかパブリックにするかの選択のほか、QRコードなどのリンクの選択があります。

chrome

問題なく表示されました。ただ、まだFirst Releaseということもあり、9月の正式リリースまでOffice LiveなどのMicrosoftアカウントにログインした状態でリンクを開くとエラーが表示されます。Office 365にログインするか、個人用Microsoftアカウントからログアウトする必要があります。

というわけで、残念ながらまだ本番運用はできません。

Forms自体の機能はGoogle Formsを意識しているのか、簡略化しすぎていると思います。おそらくここから各種コントロールが拡張されていくのでしょうが、InfoPathの代替には程遠いです。

Flowを使った連携

Formsに溜まった回答は回答タブで閲覧できるほかExcelシートに記録されていきますが、目についたFlowテンプレートでSharePoint Listへの連携をやってみましょう。

connection

Formsの簡素な機能に比べて条件やキッカケ指定などいろいろなことができます。

condition

フローを作成後、フォームに回答します。

kinetics

Flow上で動作がモニターされます。

sharepoint

SharePoint list上に回答が挿入されました。

slack integration

調子に乗ってSlack連携とメール返信も作ってみます。

slack

mail

いとも簡単にできてしまいました。

まとめ

まだまだ発展の余地があるFormsに対して、Flowの完成度の高さに驚かされました。先行するZapierと競合するサービスですが、Google Sheetsとの連携テンプレートなどもすでに用意されていて、プロバイダーを問わず幅広くサービスを繋げたいというMicrosoftの決意を感じます。

どうしてもApps Scriptsでのコーディングが必要になるGoogleのサービスに対して、Officeワーカーが簡単にアプリケーションとワークフローを作成できるMicrosoftの次世代ツール群は、今年後半に出揃ってくるとGoogleとの勢力図を塗り替える可能性を秘めていると思います。

 


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