[レポート]Amazon Alexaゲームスキル「St.Noire」を遊んでみた #AmazonGameTech #AmznGameTechJP

2019年11月20日(水)アマゾン目黒オフィスでアマゾンウェブサービス社の自社イベント「Amazon Game Developers Conference」が開催。「Amazon Alexaゲームスキル『St.Noire』」の展示会をレポートします。

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Amazon Alexaゲームスキル「St.Noire」展示会

2019年11月20日(水)にアマゾン目黒オフィスでアマゾンウェブサービス社の自社イベント「Amazon Game Developers Conference」が開催されました。

本記事は、「Amazon Alexaゲームスキル『St.Noire』」の展示会をレポートします。

展示の概要

アタリの創業者Nolan Bushnellとハリウッドのクリエイティブディレクター・Zai Ortizが開発指揮した「St.Noire」はAlexaの音声認識システムを用いたミステリーボードゲームです。デモを見ることも、実際にプレイすることも可能です。お気軽にお立ちよりください。

https://aws-seminar.smktg.jp/public/application/add/426

「St.Noire」の中でプレイヤーは探偵となり、小さな町で起きた殺人事件の犯人を12人の容疑者から見つけ出し、予告された次の殺人を実行させないために奮闘します。同じ探偵でもクスリで体が小さくなったり、北国の歓楽街で怖い人たちの抗争に巻き込まれたりはしないようなので安心してください。1名もしくは複数名でプレイでき、一度のプレイで7回訪れる夜の間に各3回の行動を選択します。具体的には容疑者に質問したり、凶器や犯行に関わる場所の調査を行います。容疑者がウソをついていても犯人とは限らないので、一つ一つの発言や調査結果に対して冷静な判断が求められそうです。2019年11月8日現在の対応言語は英語のみとなっています。

https://dev.classmethod.jp/etc/20191120-adgc-boardgame/

実際にプレイしてわかったこと

スタッフの方に説明を受けながら、3,4名で1時間に3回ほどプレイしてみました。だいたい上記の概要を読んで想像していた通りでしたが、やってみて初めて分かることも結構ありました。

凶器のある場所にいて嘘をついた容疑者が犯人

12人の容疑者から犯人を特定するためには、2つの条件が必要です。

  • その人物が殺害に使われた凶器のある場所にいること
  • その人物が「私は別の場所にいました」というウソのアリバイを証言すること

逆に言えば、その場所に凶器があったとしてもウソをついていない者や、ウソをついていても凶器のある場所にいなけれえば犯人ではありません。

誤認逮捕すると相手からめっちゃ怒られる

今回のデモでは発生しなかった事象ですが、誤って犯人ではない容疑者を逮捕してしまうと相手からすごい剣幕で怒られるそうです。「ウソをついているが犯人ではない」というパターンだと、「確かにウソはついたけど、それは本来居ちゃいけない場所に居たからで!」という微妙にリアルな釈明をしてくることもあるといいます。ウケる。

Alexaから発せられる刑事のボイスがかなり渋い

プレイヤーと一緒に犯人を追いかける刑事は12人の容疑者について、その特徴を教えてくれます。その時の声がまあかなり渋くて、アメリカの刑事ドラマに出てくるベテラン刑事感がありました。あの渋さは絶対にヘビースモーカーだと思う(偏見)。

登場人物がオール皮肉屋

バーや本屋、大学など街中のいろいろな場所へ犯人を探しに行き尋問するのですが、場所によって容疑者が回答に様々なユーモアと皮肉を織り交ぜてきます。例えば病院へ行くと「別に血圧を測りに来たわけじゃないわよね?」みたいな感じです。さきほど紹介した渋めの刑事も、コーヒーショップに行くと「カフェオレを作ってるのか、アリバイを作ってるのか」とか言ってきたりします。だれうま。
皮肉屋しかいなくて殺人がよく起きるセントノワールの街は、個人的には絶対行きたくないのですが、シニカルなユーモアを楽しめる方には良いかも。

4日目の夜が終わると2回目の殺人が起きる

犯人が逃げてしまうバッドエンドまでには7日間あるのですが、折返し地点である4日目の夜までに犯人を捕まえられないと2回目の殺人が起きてしまいます。てっきり7日間で捕まえれば新たな犠牲者は出ないのかと思ってました。じっちゃんの名にかけがちな探偵アニメほどは人が死なない印象ですが、とはいえ結構なハイペースです。

ウェイクワードの壁

これは犯人に質問してナンボのゲーム。そして質問するためには、先にAlexaへウェイクワードを使って呼びかけなければなりません。実際の質問は、例えば「アレクサ、(犯行時刻に)どこにいたか教えて」みたいになります。これはプレイ中にけっこう違和感を感じたのですが、本来はアレクサではなく犯人の名前(例えばエリザベスとか)を呼ぶのが自然ですよね。
この点についてはAWSの方も「よくそういう声はいただきます。今はさまざまな要件でこうなっていまして」と、今後どこかで改善されていく課題なのかなと思いました。

ちなみにAlexaでアタック25ができるようになってた

私は今回AWSの方に伺って初めて知りましたが、2019年5月に人気クイズ番組の「アタック25」を楽しめるAlexaゲームスキルがリリースされていました。無料プランでも楽しめるので、無性にパネルを塗りつぶしたいときはやってみようと思います。

まとめ

ゲームの概要はインプットしていましたが、実際に遊んでみると思った以上にユニークで笑えるゲームでした!実際に遊びたい方は、「St.Noire」の公式ページからご購入いただけます(私には1ジンバブエドルも入りません)。もし本記事を読んで「Alexaゲームスキルを作ってみようかな」と思われた方は、Amazon Game Techさんまでお問い合わせください。