現行のEC2インスタンスに利用されているCPU情報を確認してみた
こんにちは、Todaです。
今月からAWSコンサル部に配属されまして勉強をしております。
その中でEC2インスタンスタイプ別でどのようなCPUが使っているのかが気になり調査してみました。
CPUを調べる方法について
CPUの確認はインスタンスを起動した後に lscpuコマンドを利用して行います。
lscpuコマンドはLinux標準で入っているコマンドでCPUの情報を表示します。
下記はインスタンスタイプ T3a でlscpuコマンドを実行した例になります。
# lscpu
アーキテクチャ: x86_64
CPU 操作モード: 32-bit, 64-bit
バイト順序: Little Endian
CPU: 2
オンラインになっている CPU のリスト: 0,1
コアあたりのスレッド数: 2
ソケットあたりのコア数: 1
ソケット数: 1
NUMA ノード数: 1
ベンダー ID: AuthenticAMD
CPU ファミリー: 23
モデル: 1
モデル名: AMD EPYC 7571
ステッピング: 2
CPU MHz: 2199.880
BogoMIPS: 4399.76
ハイパーバイザのベンダー: KVM
仮想化タイプ: 完全仮想化
L1d キャッシュ: 32K
L1i キャッシュ: 64K
L2 キャッシュ: 512K
L3 キャッシュ: 8192K
NUMA ノード 0 CPU: 0,1
Flags: XXXXXXXXXXXXXX
調査対象のインスタンスタイプ
今回、調査対象のインスタンスとして2020年8月現在現行世代の分を対象としています。
また高速コンピューティングのインスタンスは費用が高いため調査対象から除外しております。
調査結果一覧
インスタンスタイプ | CPUモデル | CPU MHz |
---|---|---|
T3 | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8259CL CPU @ 2.50GHz | 2499.998 |
T3a | AMD EPYC 7571 | 2199.880 |
T2 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2676 v3 @ 2.40GHz | 2394.714 |
M6g | Graviton2 (表示されず) | |
M5 | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8259CL CPU @ 2.50GHz | 3174.629 |
M5a | AMD EPYC 7571 | 2455.502 |
M4 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2686 v4 @ 2.30GHz | 2300.143 |
C6g | Graviton2 (表示されず) | |
C5 | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8124M CPU @ 3.00GHz | 3401.679 |
C5a | AMD EPYC 7R32 | 2529.954 |
C5n | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8124M CPU @ 3.00GHz | 3399.771 |
C4 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2666 v3 @ 2.90GHz | 2893.608 |
R6g | Graviton2 (表示されず) | |
R5 | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8175M CPU @ 2.50GHz | 3181.229 |
R5a | AMD EPYC 7571 | 2717.694 |
R4 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2686 v4 @ 2.30GHz | 2701.888 |
I3 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2686 v4 @ 2.30GHz | 2696.246 |
I3en | Intel(R) Xeon(R) Platinum 8259CL CPU @ 2.50GHz | 3253.742 |
D2 | Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2676 v3 @ 2.40GHz | 2399.960 |
※M6gとC6g、R6gのインスタンスタイプはAWSが開発をしたArmベースのGraviton2が搭載されていてCPUの情報は表示されません。
まとめ
CPUの情報を確認したところIntel社のXeonだけでなく、AMD社のEPYC、Amazon社のGraviton2とバランスよく提供されていました。
インスタンスタイプはご利用者様の環境に合わせれるように多くの選択肢が用意されています。適切なものを提供できるようにハードウェアの情報も調べてみると面白いと感じました。