2022年4~6月のMADグループメンバーのOSSコントリビュートについてご紹介します

2022.07.27

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MAD事業部改めDelivery事業部MADグループ@大阪の岩田です。旧MAD事業部では部が発足した18期からOSSへのコントリビュート数をカウントしつつ、定期的にブログで報告する活動を行ってきました。

これまでのブログに引き続き、今回は18期4Qにあたる4月~6月における各メンバーのコントリビューション実績を紹介していきたいと思います!

OSSコントリビューション実績一覧

eslintドキュメント日本語翻訳の修正箇所提案

森茂がeslintのドキュメントの日本語訳について修正を提案したものです。ある程度英語力がある人はドキュメントの翻訳という形でOSSコントリビュートを狙ってみても良いかもしれないですね。

https://github.com/eslint/eslint.org/pull/193#pullrequestreview-945015413

toydbのドキュメントに記載されているSQLが構文エラーになっていたのを修正

このブログを書いた時に、ドキュメントに記載されているSQLが構文エラーになることに気づき修正したものです。toydbはRDBの勉強用にとても良い題材だと思います!

https://github.com/erikgrinaker/toydb/pull/51

React Query v4 beta版PRのバグレポート

森茂がTwitterでReact Query v4 beta版PRのバグレポートを上げたという内容です。

https://github.com/TanStack/query/pull/3541#issuecomment-1125722127

再現コードはcodesandboxで提供したそうで、こちらがそのコードになります。

https://codesandbox.io/s/serene-panini-6o70bk?file=/src/hooks/useApi.ts

RemixのCloudflare用テンプレートへ一部パッケージ追加の提案

森茂がRemixのCloudflare用テンプレートへ一部パッケージ追加の提案を行いました。英語でコミュニケーション取れるのはカッコイイですね。

https://github.com/remix-run/remix/pull/3160#issuecomment-1128404948

RemixのExample、stitchesの実行手順の修正

こちらも森茂によるRemix関連のコントリビュートです。stitchesに関するドキュメントから不要なファイルに関する記述を削除したという修正です。

https://github.com/remix-run/remix/pull/3250

helix-flareのサンプルコードを微修正

Cloudflare WorkersでGraphqlのサービスが簡単に構築できるhelix-flareのサンプルコードにコピペミスらしき箇所があったのをきんじょーが修正したものです

https://github.com/launchport/helix-flare/pull/4

starshipのpackageモジュールに関するドキュメントの表記揺れを修正

ターミナル環境をいい感じにカスタマイズできるツールstarshipのドキュメントの表記揺れをが修正したものです。余談ですが関連するissueはGood First Issueで発見しました。

https://github.com/starship/starship/pull/4007

AWS CDKのDockerレジストリに関する説明のタイポ修正

ここからしばらくみんな大好きAWS CDKに対するコントリビュート実績が続きます。まずはふじい(大)によるAWS CDKのECSモジュールに関するドキュメントのタイポ修正です。タイポ修正も立派なコントリビュートです。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/19785

AWS CDKのアクセスキーをキャッシュするクラスに関するコメントのタイポ修正

こちらもタイポ修正のコントリビュートになります。きんじょーがAccountAccessKeyCacheクラスのコメントを修正しています。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/19779

AWS CDKのS3バケット用L2コンストラクタで「現在のバージョンではないオブジェクトを何世代まで保持するか」のプロパティを指定できるように拡張

YuiがS3のバケットのL2コンストラクタにnoncurrentVersionsToRetainを追加したという内容です。これでライフサイクルルールがより便利・簡潔に指定できるようになりました。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/20348

AWS CDKのCluster.FromClusterAttributesでEKSクラスタのオブジェクトを作成する際にKubectlRoleArnが無視される不具合を修正

こちらはによるAWS CDKへのコントリビュートです。技術支援をしているお客さんからCDKの使い方に関する問い合わせがあったのですが、よくよく調べてみると以下のバグが原因でCDKが意図通り動作していないことが分かりました。

https://github.com/aws/aws-cdk/issues/20008

動かないなら直せば良い!ということで私の方で修正実施&PR作成まで対応させて頂きました。クラメソらしいQA対応ができたと思います。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/20373

AWS CDKのS3関連サンプルコードのインデント修正

S3モジュールのREADMEで例示されているコードのインデントがズレていたのをYuiが修正したという内容です。地味な修正ですが、これで少しコードが読みやすくなりました。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/20457

AWS CDKのECSモジュールのタイポを修正

ふじい(大)によるAWS CDKへのコントリビュートです。ECSモジュールの関数名にタイポがあったのでissueを起票するとともにタイポを修正しています。

AWS CDKのGraphqlApiクラスからLambdaオーソライザーを作成する際に、必要な権限を自動設定するように修正

によるAWS CDKへのコントリビュートです。従来GraphqlApiクラスでAppSyncのLambdaオーソライザーを定義した場合、別途AppSyncからLambdaをInvokeするための権限を設定する必要がありました。権限が自動設定されないというissueが起票されていたこともあり、権限が自動設定されるようにGraphqlApiクラスのコンストラクタを拡張したという内容です。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/20641

AWS CDKのNestedStackに対してdescriptionを設定できるようパラメータを追加

きんじょーによるAWS CDKへのコントリビュートです。CloudFormationのネストされたスタックに対してコンストラクタでdescriptionを設定できるようパラメータを追加しています。

https://github.com/aws/aws-cdk/pull/20930

VS Code拡張機能作成ハンズオンのリンク先ミスを修正

ふじい(大)によるHello VS Code Extension ハンズオンテキストのドキュメント修正です。なかなか面白そうなハンズオンですね。VS Codeの拡張機能作成に興味のある方は一度挑戦してみてはいかがでしょう?

https://github.com/vscodejp/handson-hello-vscode-extension/pull/13

motoにGreengrass v1のモック実装を追加

AWSのサービスをモックしてくれるPythonのライブラリmotoにがコントリビュートしたものです。以前Greengrassを利用したシステムのバックエンドAPIを構築する案件を担当していたのですが、その案件の中で作成したモック処理をmoto本体に還元したものです。全部合わせるとかなりのボリュームになりました。

おまけ~OSSコントリビュートもくもく会はじめました~

MADグループにおけるOSSコントリビュートの取り組みとして「OSSコントリビュートもくもく会」という会を何度か開催してみました。会のざっくりした流れは以下のような流れです。

  1. 時間になったら会場(Gather)に集合
  2. 各自がもくもく会一覧のNotionにやることを記入する
  3. もくもくと作業する
    • その場でも、自分の机でもOK
    • 分からないことがあったらその場で発言OK
    • カメラオン・オフ自由
    • ペアプロ・モブプロ歓迎
  4. 進捗報告(終了5分前目安)
  5. Notionにやったこと・成果を記入する
  6. 各自解散

1回につき1時間の枠での取り組みなので、時間内にPR作成まで進められるようなケースは稀ですが、明示的にメンバーが集まる時間を作ることでコントリビュートに対するハードルを下げる効果が期待できるのでは...と考えています。今後も継続的に取り組んでいきたいところです。

まとめ

社内的にMAD事業部がDelivery事業部MADグループになったとか色々あるんですが、今後も様々な形でOSSに貢献していきたいと思います!