
【小ネタ】 Windows Server に導入した Cloud One Workload Security 不正プログラム対策機能の動作確認を EICAR テストファイルで実施する手順
カスタマーサクセス部 運用支援チームのいたくらです。
EC2(Windows Server 2022)に Cloud One Workload Security(以降 C1WS と表記) を導入後、不正プログラム対策機能の動作確認を EICAR テストファイルで実施する機会がありました。
今回はこの実施手順を紹介します。
前提
自分が検証した環境を紹介します。
- C1WS 側
- 不正プログラム対策が
オン、リアルタイム
となっている - 侵入防御、変更監視、セキュリティログ監視にルールが適用済み
- 不正プログラム対策が
- AWS アカウント側
- 対象 EC2 には SSM エージェントを導入済みで、セッションマネージャーが使用可能
- 対象 EC2 からインターネットへアクセス可能な状態(NAT ゲートウェイを使用)
実施手順
対象 EC2 にセッションマネージャー経由で接続します。
PowerShell が表示されたら以下のコマンドを実行します。
// テスト用ディレクトリ(tmp)を作成
mkdir tmp
// テスト用ディレクトリに移動
cd tmp
// EICAR テストファイルをダウンロード
Invoke-WebRequest -Uri "https://secure.eicar.org/eicar.com.txt" -OutFile "eicar.com.txt"
// 不正プログラム対策機能によりリアルタイムで退避されるため、ファイルが存在しないことを確認
Get-ChildItem
コマンド実行結果
PS C:\Windows\system32> mkdir tmp
ディレクトリ: C:\Windows\system32
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2025/02/25 10:08 tmp
PS C:\Windows\system32> cd tmp
PS C:\Windows\system32\tmp>
PS C:\Windows\system32\tmp> Invoke-WebRequest -Uri "https://secure.eicar.org/eicar.com.txt" -OutFile "eicar.com.txt"
PS C:\Windows\system32\tmp>
PS C:\Windows\system32\tmp> Get-ChildItem
PS C:\Windows\system32\tmp>
コマンド実行後、C1WS コンソールでも検知を確認します。
「イベントとレポート」>「不正プログラム対策イベント」の順にクリックすると、先ほどダウンロードした EICAR テストファイルが検知され、削除されたことが確認できます。
確認ができたら、セッションマネージャー経由の接続に戻り、テスト用ディレクトリを削除します。
// 一階層上に移動
cd ../
// tmp ディレクトリを削除
Remove-Item tmp
// tmp ディレクトリが存在しないことを確認
cd tmp
コマンド実行結果
PS C:\Windows\system32\tmp> cd ../
PS C:\Windows\system32> Remove-Item tmp
PS C:\Windows\system32> cd tmp
cd : パス 'C:\Windows\system32\tmp' が存在しないため検出できません。
発生場所 行:1 文字:1
+ cd tmp
+ ~~~~~~
+ CategoryInfo : ObjectNotFound: (C:\Windows\system32\tmp:String) [Set-Location], ItemNotFoundExcep
tion
+ FullyQualifiedErrorId : PathNotFound,Microsoft.PowerShell.Commands.SetLocationCommand
PS C:\Windows\system32>
さいごに
C1WS の不正プログラム対策機能の動作確認を EICAR テストファイルで実施する手順をご紹介しました。
Windows だと Linux とコマンドが違ったりするので戸惑うことがありますよね。
実際に戸惑った自分の経験から生まれたブログになります。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
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