Slack新機能「リスト」をワークフローと併せて試してみた #Slack

Slackに追加された新機能「リスト」について、使い方をワークフローとの連携絡めて記事としました。
2024.06.27

Slackに新機能のリストが追加されました。事前予告ではプロジェクトとなっていた機能です。

勿論単なるToDo管理機能ではなく、Slackの既存機能と絡めることで是迄はAPI等を使う必要があったシーンを手軽にSlackだけで完結させることができます。ワークフローとの組み合わせを例にして、実際の利用方法について記事としました。

使い方

「その他」から選択しましょう。

利用する数だけカラムを追加し、それぞれに型を指定します。

型にURLはありませんが、テキスト型にした上で入力したテキストに対してURL指定は可能です。

ステート管理を行う場合はステート毎にリストを作成します。ステートを移行させたい場合にはリストに追加したアイテムの所属リストを変更します。

他のメンバーと利用する場合は右上の「共有」から設定を変更します。リストとして共有する場合は「一般」から変更を入れます。

ワークフローのフォームと連携させた場合はフォーム送信と同時に自動でリストアイテムにすることも可能です。

ワークフローとの連携

注意点としては、フォーム送信とリストアイテムの自動連携時にアイテム項目となるのはフォーム内容のみです。送信者や、チャンネルにメッセージとして投稿した場合のURLは追加されません。これはメッセージ等で投稿されないと送信者やURLがワークフロー上で確定されない仕様によるものです。

ワークフローからメッセージを経由してリストに追加する

ワークフローにてチャンネルにメッセージ送信しつつ、リストにアイテムを追加しつつ、独自パラメータも入れる場合には以下のようなワークフロー構成にします。

チャンネルに送信したメッセージのURLを確保したい場合は、リストにメッセージタイプのカラムを追加します。

ワークフロー内で「メッセージのリンク」を設定することでリスト内にメッセージへのURLが記録ができます。

ワークフローから送信したフォームをアクティビティ通知する

リスト機能を介することで通知が可能になりました。通知相手はメンバー単位でグループに対してはできません。グループへの通知と同等の処理を行いたい場合は、グループメンバー人数分の通知するフローを追加してください。

注意点

ワークフロー及びリストの仕様上、ワークフロー上からリスト内の既存不特定アイテムを指定することはできません。これはワークフロー上でIDを取得できるリストアイテムはワークフロー内で追加したものに限定されるためです。

あとがき

利用感としては機能が絞られたNotion Databaseといったところです。

ワークフローのフォーム経由で送信したメッセージを集計するためにこれまではAPI経由で収集してSpreadSheet上に出力していました。今後はフォーム情報に限ってはSlack内で完結できることになります。

既存メッセージや既存リストへのアクションに伴う操作は範囲が限定されるため、絵文字リアクションベースのデータ更新については引き続きAPIの操作が必要となる可能性があります。